西口西武、球団46年ぶり4度目&新人監督では初の屈辱開幕4連敗に「そう甘くはない。もう一回、気を引き締め直して」

スポーツ報知

2025.4.4(金) 06:00

6回、羽田〈43〉に降板を告げた西口監督(右から2人目=カメラ・上村 尚平)

◆パ・リーグ 楽天4―1西武(3日・楽天モバイル)

 たった一つの白星が遠い。3点を追う9回2死。渡部聖が空振りの三振に倒れると、西武・西口文也監督(52)は表情を変えずにベンチ裏へ消えた。球団として開幕からの4連敗は所沢に移転した1979年以来46年ぶり4度目で、新人監督としては初の屈辱。「そう甘くはない」と言い切った。

 投打がかみ合わない。4回、渡部聖の適時三塁打で今季初めて先制。先発の上田が5回を無失点で乗り切ったが、6回から登板した左腕・羽田の不調が誤算だった。先頭打者に四球を与えると4連打を許して3失点。同じ左腕の佐藤隼に終盤を任せるべく先に羽田を投入したが、裏目に出た格好だ。指揮官は「先頭を打ち取っていれば、ラクではないけれど投げられたと思う。しょうがない」と責めることはしなかった。

 攻めてもわずか3安打。少ない好機を生かしたいところでミスが出た。8回無死一塁で代打・野村大が放った飛球は中前に落ちたが、一塁走者の外崎は打球の判断を誤り、スタートが遅れて二塁に達せず。指揮官は「打てない中で点を取っていくとなったら、ああいうミスは非常に大きい。そういうところをなくしていかないと」と指摘した。

 球団ワーストの91敗で最下位に沈んだ昨季からの巻き返しを目指し、オープン戦は8勝4敗2分けの2位。投打がかみ合ってシーズンに臨んだが、12球団で唯一、いまだ勝ち星なし。「オープン戦の勢いのままとはいかない。もう一回、気を引き締め直して」と西口監督。ひょうひょうとした表情に、負けず嫌いの一面をのぞかせた。(秋本 正己)

◆12球団唯一白星なし

 西武は12球団で唯一の開幕4連敗。球団では57、68、79年に次いで46年ぶり4度目だ。新人監督の開幕戦から4連敗は球団初で、両リーグでは23年の新井貴浩(広島)以来2年ぶり。開幕戦からの新人監督の最多連敗は36年春の伊藤勝三(大東京)の8連敗(1分け挟む)。

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