「すごくいいスタートが切れたと思います」西武ドラ２ルーキーが２５年新人初安打　球団では０３年以来の新人クリーンアップスタメン

スポーツ報知

2025.3.29(土) 06:00

◆パ・リーグ　西武０―２日本ハム（２８日・ベルーナドーム）

　西武の渡部聖弥外野手（２２）＝大商大＝が日本ハム戦で新人一番乗りとなる安打を放った。

　塁上で静かに小さくはにかんだ。西武のドラ２ルーキー・渡部聖弥は先頭で迎えた５回、金村の１３８キロスプリットを左前に運んだ。待望のプロ初安打。「すごくいいスタートが切れたと思います」と自然と笑みがこぼれた。

　強心臓ぶりも健在だ。７回１死でも２打席連続となる中前安打で出塁。球団では０３年の後藤武敏以来の新人クリーンアップでのスタメンだったが、「初めはめちゃ緊張していて結構息が上がっていたんですけど、徐々に慣れてきて３打席目はもう全く緊張しなくて。チャンスで回ってこいってずっと思ってた」。失敗に終わったものの直後には盗塁も試みた。終わってみれば２５年ルーキー一番乗りの安打を含むマルチ安打。臆することなくいきなり結果を出した。

　ドラフト１位の同期には負けていられない。この日は楽天ドラ１の宗山とロッテドラ１の西川もスタメン出場。自身は２位での指名ということもあり、以前から「絶対負けて終われないし、１年目から１位で指名されたどの選手よりも活躍したい」と燃える。ライバルよりも早くＨランプをともしたルーキーが、夢の舞台で上々の一歩を踏み出した。（大中　彩未）

◆渡部　聖弥（わたなべ・せいや）２００２年８月３１日、広島・府中市生まれ。２２歳。南小１年時から南少年野球クラブで野球を始め、広陵では１年秋からベンチ入り、２年春に甲子園出場。高校通算３０本塁打。同期は楽天１位の明大・宗山。大商大では２年秋、関西六大学連盟のシーズン最多５本塁打。４年秋のリーグ戦では最優秀選手賞や首位打者などを獲得。通算１１９安打は連盟最多タイ。趣味は釣り。１７７センチ、８８キロ。右投右打。