新人合同自主トレ、春季キャンプで呪文のように何度も聞いた言葉…楽天・ドラ1から教わった「準備」の重要性

スポーツ報知

宗山塁

◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」

 まるで呪文のように、彼の口から同じ言葉を聞いた。その言葉とは「準備」。彼とは昨年のドラフト会議で5球団競合の末に楽天が1位指名した、明大出身の宗山塁内野手(22)である。1月の新人合同自主トレや、1軍スタートで最後までけがなくやり抜いた2月のキャンプで取材をするたび、「しっかり準備していきたい」「準備のところは集中してできた」など、自然と話していた。

 準備といってもルーチンではなく、気に掛ける点は日ごとに異なっているようだ。例えば「入りが悪いと一気に崩れていく可能性もある」と、ウォーミングアップやシートノックの1球目など、最初を大切にすることを強く意識。毎日違う自身のコンディション、球場ごとに違うグラウンド状態などを考慮し、その日の“ベスト”のために全力を傾けている。

 準備が大事なのはコンディションだけではない。新人合同自主トレ期間中に4つのグラブを試し、キャンプではそのうち2つを重点的に使用。また「グラブの型をあまり崩したくない。汗をかいたりして柔らかさが変わりすぎると感覚も変わってくる」と、キャンプ中に守備時も手袋を着用し始めた。これもその日の“ベスト”を尽くすため。三木肇監督(47)も「本当にいろんなことを考えてやっている」と、その姿勢をたたえたほどだ。

 私も若い頃、先輩記者から「いい原稿になるかは取材前の下準備で決まるぞ」と助言を受けたことを思い出し、宗山の言葉を聞くたびに胸が痛んだ。志の高さは足元にも及ばないが、準備の大切さを胸に刻んでシーズンに臨もうと、改めて気づかされた。(楽天担当・有吉 広紀)

 ◆有吉 広紀(ありよし・ひろき) 東北地方の高校野球などを中心に取材を続け、20年入社。今年から楽天担当。

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