◆球春みやざきベースボールゲームズ　ソフトバンク９―０韓国斗山（２７日・アイビー）

　ソフトバンクのドラフト５位・石見颯真内野手（１８）が２７日、小久保監督に「衝撃的」と言わしめる１軍デビューを飾った。斗山との練習試合に６回の遊撃守備から出場すると、２打席連続のタイムリー。高校２年冬に外野から転向した遊撃の守備では悪送球で１失策したものの、首脳陣をうならせるセンスの高さを見せつけた。

　２６日に福岡・筑後でのＣ組キャンプからＢ組に合流したばかり。Ａ組での試合出場は“体験参加”だった。「甲子園より緊張した」と振り返る７回１死一塁の第１打席。逆方向の左中間を破る適時三塁打を放つと、８回無死一、二塁ではフルカウントから中前適時打。２ストライク以降は足を上げないミート重視のフォームに変更し、高卒新人とは思えない対応力だった。

　昨年１１月には母校を訪れたイチロー氏の指導を受けた。「感覚的な人だった。あんまり参考にならないというか、天才的な人でした」と、大先輩にも忖度（そんたく）なしの素直な感想。「１軍出場と言いたいんですけど、１年目の目標は２軍で上位打線」とダイヤモンドの原石は地に足が着いている。（島尾　浩一郎）

　◆石見　颯真（いしみ・そうま）　２００６年６月１０日、滋賀県生まれ。１８歳。愛工大明電では１年夏、２年夏、３年春に甲子園出場。２４年ドラフト５位でソフトバンク入団。契約金３０００万円、年俸５００万円（金額は推定）。背番号は６７。１７６センチ、７４キロ、右投左打。