
オリックスの4番争いがド派手に開戦した。雨で前日(16日)の対外試合が中止となり、改めて用意された紅白戦。「結果を出せば、勝手にチームの軸になる」と主将の頓宮がまず主張した。初回に左腕・佐藤から先制3ラン。3回も本田圭の直球を逃さず、2本とも左越えへ放り込んだ。打率3割7厘で首位打者に輝いた一昨年から一転、昨年は打率1割9分7厘だったが「アピール合戦になるし、勝ち取りたい」と意気込む。
定位置奪回の先に4番定着を見据え、21年本塁打王の杉本も一発回答だ。「ひらめいたので」と少しスタンスを広げ、3回に本田圭から左翼ソロ。16日には尊敬する兄貴分・T―岡田から夕食(デザートのプリン付き)をごちそうになり「クリーンアップは目指してやりたい」と宮崎のファンに昇天ポーズも届けた。
2人の先輩に負けじと、高卒3年目の内藤も2回に特大ソロだ。「4番を打ちたい気持ちが一番強い」と左翼の芝生をはるか越え、飛距離は3人で一番だった。
チームは5位に沈んだ昨年、402得点で71本塁打。こちらも共にパ5位だった。この日は計6本塁打が飛び交い、「みんな振れているし、自然と決まっていけば」と岸田監督。3人いずれも公称で体重100キロ超の大砲。キャリア不問の競争は、面白くなる。(長田 亨)
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