小学5、6年生によるジュニアチームNo.1決定戦「NPBジュニアトーナメント KONAMI CUP 2025」が12月26日(金)より明治神宮野球場と横浜スタジアムにて開催。21回目の開催となる今年は、計16のジュニアチームが出場し12月26日から4日間、日本一の座をかけて戦う。
パ・リーグインサイトでは、同大会に出場するパ・リーグ6球団のジュニアチームをご紹介。また各チームの監督に、チームの強みや注目選手などをうかがった。
目指すは2010年以来2度目の優勝「マリーンズジュニア」
「その全ては、勝つために。」というチームスローガンのもと、あらゆる全てを勝利へのエネルギーに変え、自分と向き合い、常にハイパフォーマンスを発揮できる選手を募集。約800名の応募のなかから選考会を経て16名が選抜された。
監督は2023年以来2年ぶりとなる小林宏之氏(球団OB、マリーンズ・ベースボールアカデミーテクニカルコーチ)が務め、コーチは栗田雄介氏(同アカデミーテクニカルコーチ)と小川直人氏(同アカデミーテクニカルコーチ)が務める。
2025年の選抜選手16名は以下。

(背番号 / 名前 / 読み方 / 所属チーム / 出身地 / ポジション / アピールポイント)
#1 糟谷 悠(かすや ゆう)海上学区スポーツ少年団 / 千葉県 / 内
「守備範囲が広く安定した守備が持ち味。打撃でもチャンスの場面で決めることができる気持ちの強さがある。キャプテンとして行動や声で仲間を鼓舞しチームを引っ張る」
#2 三瓶 蒼生(さんぺい あおい)木刈ファイターズ / 千葉県 / 捕・内・外
「正捕手として投手陣・ゲーム全体を引っ張る。肩も強く、安定した送球から盗塁阻止率も高い。打撃では主軸として一発にも期待できるバッター」
#4 川野 芽桜(かわの めいさ)ASAIKIDS☆UNITED / 千葉県 / 内
「チーム唯一の女子選手。安定感のあるしなやかな守備が魅力。巧みなバットコントロールと思い切りのよいスイングでチームに勢いをつける打撃に期待」
#6 片岡 翔平(かたおか しょうへい)稲丘ベアーズ / 千葉県 / 投・外
「リーチがあり高い位置から投げられる威力のある球が武器。打撃でも長打を狙えるパワーヒッター。攻守ともにチームの要の選手」
#9 庄司 慎之介(しょうじ しんのすけ)磯辺シャークス / 千葉県 / 投・内・外
「投手では力のあるボールで三振も多数。内野も外野もどこでも守れるユーティリティプレーヤー。走・攻・守すべてが持ち味の攻守の要」
#11 飯髙 稜大(いいだか りお)東金東クラブ / 千葉県 / 投・内・外
「コントロールの良さとパンチ力のある投球が魅力。ピンチの場面でも仲間に積極的に声をかけ、チームの雰囲気を明るくしてくれる存在」
#16 髙津 将真(たかつ しょうま)薬円台リトルスター / 千葉県 / 投・捕・内
「どこでも守れるユーティリティプレイヤー。投手としては防御率が一番低く野手でもエラーがほとんどない。打撃は小技から長打も期待でき、足も速く機動力をいかした攻撃ができる」
#17 田中 凱斗(たなか かいと)三枚橋ファイターズ / 埼玉県 / 投・捕・内・外
「安定した守備で守りの要としてチームを引っ張る。両打ちでどちらでも力のある打撃ができるのが魅力。足も早く、機動力をいかした攻撃を展開することができる」
#18 市川 葵陽(いちかわ あおい)今井ジュニアビーバーズ / 千葉県 / 内・外
「内野の要。安定感のある守備が持ち味。左打者として器用に広角に打ち分けられるシュアな打撃も魅力」
#21 下室 輝瑠(しもむろ ひかる)北川口アタッカーズ / 埼玉県 / 投・外
「チームNO.1左腕。打者に対して差し込むような角度のあるボールが武器。打撃は一発も期待できるパワーヒッターでチャンスメイクも期待できる」
#22 甲嶋 舜(こうじま しゅん)有吉メッツ / 千葉県 / 捕・内・外
「勝負強い打撃が持ち味。最後まで手を抜かず全力でプレーする気持ちの強さがある」
#25 山田 唯斗(やまだ ゆいと)真間ウエスタン / 千葉県 / 内・外
「常に豪快なフルスイングが持ち味! チームに勢いをもたらす勝負強い打撃を期待」
#27 布留川 新(ふるかわ あらた)ASAIKIDS☆UNITED / 千葉県 / 投・外
「外野手では守備範囲が広く、安定安心感のある守備が持ち味。投手では、パンチ力のあるストレートで打たせてとるピッチングが持ち味。チームNO.1俊足で、機動力をいかした攻撃ができる」
#30 北村 柚空(きたむら ゆずく)増尾レッドスターズ / 千葉県 / 投・内・外
「左の大砲! 左打者として広角に打ち分けられ、ミート力と長打力が武器。粘り強い打撃で出塁率の高さや勝負強さがあるバッター」
#52 益田 輝々(ますだ きき)相生イーグルス / 東京都 / 投・内・外
「果敢に攻める守備が持ち味で、ここぞの場面で力を発揮するメンタルの強さがある。副キャプテンとして声で仲間を引っ張り、チームに勢いをもたらすムードメーカー」
#99 菅谷 柊斗(すがや しゅうと)共和琴田スポーツ少年団 / 千葉県 / 投・内・外
「投手としてプレッシャーのかかる場面でも安定感のあるコントロールと冷静なプレーが武器。一発が魅力のパワーヒッター」
・キャプテン…#1 糟谷 悠
「一番の強みは野球の基本“取って、投げる”」小林監督が語る2025マリーンズジュニアの強み

小林監督に2025年度マリーンズジュニアの強みを聞いた。
「やっぱり一番の強みは『取って、投げる』っていう野球の基本の部分ですね。塁間をしっかり強い球で投げられる選手がそろっているので、キャッチボールを見ていても、身のこなしだったりバランスの良さを感じます。そこはチームとしての土台になっている部分かなと思います。
あとはピッチャーやキャッチャーをやってきた選手が多いので、肩が強い子が多いですし、ボールの質もいい選手が多いですね。今年はそこに足が速いとか、スイングスピードが速いとか、何かひとつ武器を持っている選手も加わりました。投げて守るだけじゃなく、いろんな形でチームに貢献できる選手がいる、そこが今のチームの良さだと思っています」
また注目選手について、#6片岡選手、#17田中選手、#16髙津選手の3選手をあげ、こう話した。
「片岡選手は体も大きいですし、投げても速い、打っても飛ばせる。遠くへ飛ばせるというのは、ちゃんと体の使い方が分かっていて、ボールに力を伝えられている証拠だと思います。バットを強く振れるだけじゃなくて、投げる方も同じで、体全体を使ってボールに力を乗せられる。そういう部分はやっぱり天性のものもあるなと感じています」
「田中選手、髙津選手は、まず身のこなしがすごくいいですね。足も速いですし、見ていて野球のセンスを感じます。まだ体は細いですが、試合や練習試合では内野手の他にピッチャーも任せたりしていて、いろんなことができる選手です。今の段階で完成しているという感じでは全然なくて、これから体ができてきて経験を積んでいけばもっと伸びてくる素材。そこが一番楽しみなところですね」
最後に、まもなく幕を開けるNPBジュニアトーナメントへの意気込みを聞くと、
「やっぱり結果よりも準備の方が大事だと思っています。あとで『ああしておけばよかった』と思わないように、ここまでしっかり練習させてきました。本番では思い切って、楽しんでプレーしてくれればいいなと思っています」と、力強く締めくくった。
小林監督率いるマリーンズジュニアの熱戦にぜひご注目を。
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「NPBジュニアトーナメント」
「子どもたちが“プロ野球への夢”という目標をより身近に持てるように」との思いから日本野球機構(NPB)とプロ野球12球団が主催し開催する、小学5・6年生による軟式野球の全国大会。NPB12球団、NPBファーム公式戦参加2球団、日本独立リーグ野球機構加盟2リーグによって選抜・編成された計16のジュニアチームが、プロ球団本拠地のスタジアムを舞台に日本一の座をかけて戦う。これまで数多くのプロ野球選手が輩出された「プロの登竜門」ともいえる大会で、今年で開催は21回目。
「NPBジュニアトーナメント KONAMI CUP 2025」
◯日程
12月26日(金)~12月29日(月)4日間
◯会場
明治神宮野球場:12月26日(金)~29日(月)※予備日なし
横浜スタジアム:12月26日(金)~28日(日)※予備日29日(月)
◯一般入場
観戦無料
◯詳細はこちら
文・池田紗里
