
ソフトバンク・孫正義オーナーは25日、都内のグループ本社で小久保裕紀監督からシーズン終了報告を受け、リーグ連覇、5年ぶりの日本一で満足しないように激励した。「日本一で慢心してはいけないですし、満足してもいけない。やっぱり世界には素晴らしいチームがまだまだありますので」と、頂点に立っても、飽き足らない姿勢を見せた。
小久保監督とは今オフ、28年シーズンまでの新たな3年契約を結んだ。「素晴らしいリーダーシップ」と評価し、5年の長期政権で期待するのは球団スローガンにも据える「目指せ世界一」のチームづくり。球団名こそ出さなかったが、念頭に置くのは2年連続世界一のドジャースだ。「彼らのレベルと伍(ご)してやっていけるような。そういう高い目標というか志を持って、チームを鍛え上げていかないといけない」と力説した。
ただ、球団が福岡に移転後初のリーグ3連覇に向けては、今季も激しいマッチレースを繰り広げた日本ハムが立ちはだかる。2年連続最多勝の有原が移籍することが決定的となり、より難敵になる。「オーナーに(シーズンの)ご報告することによって、より一層、3連覇に向けてのモードにしっかり入れる」と指揮官。貪欲な孫オーナーに納得してもらえるよう、最大のライバルとの負けられない戦いに臨む。
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