
ソフトバンク・小久保裕紀監督(54)が21日、左脇腹痛で離脱している近藤健介外野手(32)の日本シリーズ出場を期待した。「振れたら、当然メンバーに入れる。DH、代打かな」と想定。守備は難しいが、攻撃の貴重な戦力として“強行出場”の可能性を残した。
近藤はリーグ優勝争いの終盤は痛みをこらえて出場。悪化したため、優勝を決めた9月27日の西武戦(ベルーナD)は欠場し、翌28日に出場選手登録を抹消された。CSでの復帰はかなわなかったが、打撃練習は再開。小久保監督は「ライブBPができるまで回復している」と実戦形式の打撃練習に入ることを明かし、日本シリーズ開幕前の実施を示唆した。順調に段階を踏めば、ベンチ入り。第6戦までもつれたCS最終ステージ(S)は全試合3得点以下と打線が苦戦しただけに、主砲の復活は日本一へのカギとなる。
投手陣では、20日の最終S第6戦に中4日で先発したモイネロの起用法が注目される。本来は“開幕投手”の筆頭候補だが、頂上決戦の第1戦までは中4日。指揮官は「初戦は、まあ(難しい)。でも、分からない。本人がいけると言うかも」と語った。先陣は有原が有力だが、第6戦以降を見据える上でも、助っ人は第2戦までの登板が理想だ。この日、チームは休養。投打とも消耗を抱えるが、最善策を見極める。(安藤 理)
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