則本投手にかかる期待
楽天の則本昂大投手は今季、獲得となれば21世紀に入ってから初となる5年連続最多奪三振のタイトルに挑む。
則本投手は入団2年目の2014年に204奪三振を記録し、初めて同タイトルを獲得すると、翌15年は215奪三振、16年が216奪三振、そして昨季は222奪三振と、毎年奪三振の数を増やしている。
特に昨季は4月19日の埼玉西武戦から6月8日の横浜DeNA戦にかけて、NPB新記録となる8試合連続2ケタ奪三振をマーク。その間に90個の三振を奪った。
【8試合連続奪三振の記録数】
4月19日 10K 埼玉西武戦
4月26日 10K 千葉ロッテ戦
5月3日 12K オリックス戦
5月10日 12K 千葉ロッテ戦
5月17日 12K 北海道日本ハム戦
5月25日 10K オリックス戦
6月1日 12K 巨人戦
6月8日 12K 横浜DeNA戦
昨季の則本投手のイニング数は最多奪三振のタイトルを獲得してから最も少ない185回2/3で、この4年間で最も多い222奪三振を記録し、奪三振率は初めて10点台(10.76)だった。
ライバルは埼玉西武のエース
則本投手以外のライバル投手を見てみると、菊池雄星投手(埼玉西武)がその一人となりそうだ。
菊池投手は昨季、222奪三振の則本投手に次ぐ217奪三振をマークし、あと一歩のところで同タイトルを逃した。奪三振率も10.41と奪三振能力が非常に高い。7月以降は12試合に登板して7度2ケタ奪三振を挙げるなど、116奪三振を記録。この数字は則本投手の103奪三振を上回る。
菊池投手は春先に奪三振数があまり伸びなかったが、今季は開幕から昨季7月以降のペースで三振を積み重ねることになれば、則本投手にとってはかなりの脅威となりそうだ。
21世紀初の5年連続奪三振王、さらには5年連続200奪三振に向けて、楽天のエース・則本投手は懸命に腕を振り続ける。
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