川崎宗則選手退団を発表した福岡ソフトバンク・三笠取締役「今後もサポートしていきたい」

Full-Count 藤浦一都

2018.3.26(月) 16:31

昨年の福岡ソフトバンク復帰会見時の川崎宗則選手(C)Full-Count
昨年の福岡ソフトバンク復帰会見時の川崎宗則選手(C)Full-Count

三笠取締役「自由契約は本人からの希望で、その意向を尊重」

福岡ソフトバンクは26日、今季の契約が行われないままだった川崎宗則選手について、27日付けで自由契約とすることを発表した。本人の意向を尊重したうえでの結論で、川崎選手はチームを退団することが決まった。

年が明けても今季の契約が結ばれないまま、去就が注目されていた“ムネリン”こと川崎宗則選手。シーズン開幕直前の27日付けで自由契約で退団することが明らかにされた。

26日午後、急遽囲み取材に応じた三笠杉彦取締役球団統括本部長の話は以下の通りだ。

「本人と直接会ってじっくり話をしての結論。球団としては今シーズンもプレーしてもらいたいと言ってきたが、心身ともにプレーできる状態ではないという本人のことも踏まえて、こういう形になった。自由契約は本人からの希望で、その意向を尊重した。あれくらいの選手だから、今後に向けての話し合いは続けていきたいし、サポートできることがあればサポートしていきたい」

1年前の2017年4月1日、米球界から6年ぶりに福岡ソフトバンクに復帰。2017年シーズンは両足アキレス腱の不調もあり、一軍公式戦の出場は42試合。打率.241、4打点という成績に終わった。

しかし、復帰後もファンの人気は衰えることなく、ムネリングッズの売り上げも好調だった。

「ホークスから育ってくれた選手。彼の豊富な経験の中から『こうしたらどうだ』という提言もたくさんもらった。どういう形になるかはまだ見えないが、早く心も体も回復して日本球界発展に貢献してほしい」と三笠本部長。

今後、本人が報道陣の取材に応じることも、チームに退団の挨拶に来ることも現時点では難しいと考えられる。松田宣浩選手とはまた違うムードメーカーの退団は、チームにとって大きな痛手であることは間違いない。

ただ、今はムネリンがもう一度野球と向き合えるだけの気持ちを取り戻してくれることを願うばかりだ。

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Full-Count 藤浦一都

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