昨年夏に両アキレス腱を痛めて離脱、オフの球団行事等も全て欠席していた
福岡ソフトバンクは26日、今季の契約が未契約のままとなっていた川崎宗則内野手が退団すると発表した。
昨季のシーズン開幕直後にカブスを退団し、古巣の福岡ソフトバンクに電撃復帰した川崎選手。1か月ほどのファーム調整期間を経て一軍昇格を果たすと、持ち前の明るさでチームを牽引。いまいち調子の上がらなかったチーム状況は好転し、白星を積み重ねるようになった。
ただ、久しぶりの人工芝でのプレーは負担が大きく、身体は悲鳴をあげた。両アキレス腱痛を訴えて7月末に戦線を離脱。復帰を目指してリハビリを行い、9月23日のウエスタンリーグ阪神戦(タマスタ筑後)で実戦復帰を果たしたが、初球先頭打者本塁打を放った際に再び足を痛めて再離脱していた。
その後は心身に変調を来し、一時は入院していたこともあるという。昨秋の球団行事やイベントは全て欠席。契約未更改のまま年を越し、キャンプ、オープン戦も終了した。
球団側は、チームに不可欠な存在として川崎選手の回復を待つつもりだった。保留者名簿にも載せ、コンタクトも重ねてきていたが、開幕を目前に控えて川崎サイドから退団の申し出があったと見られる。
川崎選手は球団のプレスリリースを通じて「昨年の夏場以降からリハビリを続けてきましたが、同時に自律神経の病気にもなり、身体を動かすのを拒絶するようになってしまいました。このような状態で野球を続けるのは、今の自分には考えられません」
「悩んだ末、この度、ホークス球団と協議して自由契約という形で、野球から距離をおいてみようと決断しました。川崎宗則が元気でプレーする姿を楽しみに待ってくれている皆様には、本当に申し訳ない決断ですが、今は環境を変えて、じっくりと体と心の回復に務めます」
「たくさんの皆さんに心配をかけたことを申し訳なく思っています。同時に、たくさんの皆さんに応援して頂いていることに心から感謝しています。本当にありがとうございます」とコメントを発表。そのまま現役引退となる可能性もある。
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