10月13日、福岡ソフトバンクは「パーソル CS パ」ファイナルステージ第4戦(メットライフドーム)で埼玉西武に勝利し、3年連続となる「SMBC 日本シリーズ 2019」進出を決めた。パ・リーグ初の無傷の4連勝による「下剋上」で、CS史上初の1試合3発の大暴れを見せた福岡ソフトバンク・今宮健太選手がMVPに。試合後の優勝共同記者会見には工藤公康監督、柳田悠岐選手、今宮選手が出席し、喜びを語った。
--今の気持ちは
工藤監督「ファーストステージ、このファイナルステージと、苦しい中を(選手は)よく頑張ってくれて、褒めてあげたいという思いでいっぱいです。ただ、台風による被害があった中で、こうして野球ができる幸せを改めて感じていますし、1日も早い復興を願っています」
--レギュラーシーズン2位からの切り替えは
工藤監督「ペナントを獲れず、選手たちは悔しい思いをしましたし、僕自身も、絶対に勝って日本シリーズに行くんだという強い気持ちを持っていました。選手・コーチが同じ気持ちでいたからこそ、力が発揮できたのではないかと思います。全員が同じ強い気持ちを持って戦ったことを誇りに思います」
--4連勝を決めた要因は
工藤監督「選手が頑張ってくれたおかげです」
--打線はファイナルステージ4試合全てで先制点を挙げ、2桁安打をマーク
工藤監督「初回からみんなが集中して、何とか点を取るんだという思いが伝わってきました。先取点でチームが乗っていくんだということを、(選手が)しっかりとわかって臨んでくれた結果が出たと思います」
--工藤監督自身の冴えた采配について
工藤監督「どんな采配をしても、選手たちが働いてくれなければ(結果的に)良い采配と言えたかどうかはわかりません。確かに苦しい決断もありましたが、勝つために自分が何を選択すべきかについては、迷いなくやってきたつもりです。選手たちは途中交代など、辛さや悔しさがあったと思いますが、(そういう)自分の決断にしっかり報いてくれました。結果を出すことしか(自分には)できることがない。本当に選手たちはよくやってくれたと思います。(選手たちには)申し訳ないという思いも持って戦っていました」
--強力打線を抑え込んだ投手陣へ
工藤監督「本当に常日頃から準備をしっかりやってくれたことが、結果につながったと思います。マウンドでは勇気が必要ですし、しっかり腕を振って投げることも大事です。そういうことを若い投手陣が学んでくれたことが非常にうれしいです。コンディション調整や疲労回復など、本当にピッチャーは大変だったと思いますが、この4試合を戦ったことは、彼らのこれからの野球人生のプラスになるはずです」
--柳田選手へ。今の心境は
柳田選手「うれしいという気持ちだけです」
--自身のバッティングを振り返ると
柳田選手「今日もゲッツーを打ちましたし、打点も0で、なにもしていないなと思います」
--チームの雰囲気は
柳田選手「(今宮)健太が打ちましたし、頼りになるチームメイトばかりです」
--足の状態は
柳田選手「足の状態だけ上がっています」
--悔しいレギュラーシーズンを経て、CSにどんな気持ちで臨んだか
柳田選手「(レギュラーシーズンを)取り返せるとは思いませんが、いつもお世話になっている方々に喜んでもらえるように、一生懸命やろうとは思っていました」
--今宮選手へ。MVP受賞の気持ち
今宮選手「(ここまで好調だったのは)今日だけだったのでうれしいです」
--今日の活躍について
今宮選手「これ以上ない成績だと思います。これからの野球人生でももう二度とないんじゃないかと思うくらい集中できていましたし、良いスイングができていました。でもチームが勝ったことが一番です」
--活躍の要因は
今宮選手「レギュラーシーズンは2位ということで悔しかったですし、その気持ちをぶつけるのはクライマックスシリーズしかないので。その気持ちが(活躍に)つながったと思います」
--自身のレギュラーシーズンの悔しさが、ポストシーズンに生きたか
今宮選手「(シーズンが)始まったときは自信がありましたが、足の状態もあまり良くなくて、悔しいときもありました。でも、それがすごく良い経験にもなりましたし、何とか今年1年、一軍に残って……という思いもありました。このクライマックスシリーズで、少しでもチームの力になれたら良かったなと思います」
--工藤監督へ。日本シリーズで戦う巨人の印象
工藤監督「交流戦でしか戦っていないので、これからというところはありますが、投打がまとまっていてバランスの良いチームだと思います」
--ON対決へ特別な思いは
工藤監督「現役のときにお世話になったチームでもあるので、野球史に残るような試合をしたいです」
--工藤監督、柳田選手、今宮選手へ。日本シリーズへの意気込み
工藤監督「パ・リーグの代表として恥じない試合を、多くのファンのみなさんの前で見せたい。何としても勝つという強い気持ちを持って、戦いたいと思います」
柳田選手「あと4つ勝ちます」
今宮選手「チーム一丸となって、初戦からしっかりとした野球をしたいです」
記事提供: