【試合戦評】ビハインドをひっくり返す底力。オリックスが首位を相手に逆転勝利

パ・リーグ インサイト

2016.9.8(木) 00:00

2位・北海道日本ハムの追撃を受けながらも着々と白星は重ねている福岡ソフトバンクは、オリックスとの変則4連戦の3戦目。今日からは京セラドーム大阪に移動しての試合を迎える。福岡ソフトバンク・和田投手、オリックス・松葉投手という左腕同士の対決で試合は幕を開けた。

福岡ソフトバンクは初回・2回と無安打に封じられるが、3回表に1死から連打で走者をためると、2番・本多選手が「うまく反応できました」と振り返る左中間方向へのタイムリーを放ち、先制に成功する。

援護をもらった和田投手は1回から3回まで一人の走者も許さぬ完璧な投球。まさに「試合を支配する」という言葉のごとく、アウトを重ねていく。4回に四死球で得点圏に走者を進められるが、5番・中島選手を外野フライに仕留めてピンチをしのぐと、5回も下位打線を3者凡退に封じ、スコアボードに0を並べる。

すると6回、4番・内川選手が2死からレフトスタンドへ運ぶ16号ソロアーチ。満身創痍のキャプテンの一打が飛び出し、和田投手を援護する貴重な1点が福岡ソフトバンクに入る。

しかし、簡単に負けるわけにはいかないオリックスが6回に入って牙をむく。先頭の大城選手が安打を放って和田投手の大記録にストップをかけると、2死から3番・吉田正選手が「京セラで早くホームランを打ちたかったですし、なにより同点に追いつくことができてよかった」を振り返る、レフトスタンドへ見事な流し打ちでの6号2ランアーチ。オリックスの将来を担うルーキーたちの活躍で試合を振り出しに戻す。

さらに終盤の8回裏、1死1,2塁の場面で4番・T-岡田選手が福岡ソフトバンク・森福投手からレフト線際へ運ぶ勝ち越しのタイムリー。見事な「左殺し返し」でこの試合初めてリードを奪うと、その後も西野選手のタイムリーで1点を追加してリードを2点に広げる。

最終回は22試合連続無失点中と抜群の安定感を見せるクローザー・平野投手が締めて試合終了。首位を相手に接戦をものにした。

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