昨年は計106選手に非情通告、新天地で活躍を見せる選手も
2019年のプロ野球はセ・リーグでは巨人が5年ぶり37度目のリーグ優勝、パ・リーグは埼玉西武が連覇を達成した。パは福岡ソフトバンクが2位、楽天の3位が確定、セは横浜DeNAが2位、3位は阪神で決まりクライマックスシリーズ(CS)を戦う。
そんな中、各球団は10月に入れば来季を見据えたチームづくりも始めなくてはならない。10月17日のドラフト会議を前に、1日からは第1次戦力外通告がスタート。昨年は第1次期間に66選手、第2次期間には40選手と、計106選手が非情通告を受けた。ただ、そこからトライアウトなどを経て新天地を見つけ、活躍を続けている選手もいる。
昨年、福岡ソフトバンクから戦力外となった五十嵐亮太投手は東京ヤクルトと契約。前年(23試合)を上回る45試合に登板し5勝1敗、4ホールド、防御率2.98の成績を残した。また、巨人を戦力外となった中井大介内野手は合同トライアウトを経て横浜DeNAに移籍し79試合、打率.248、3本塁打、7打点と一定の成績を残した。
阪神を戦力外になった西岡はBC栃木で現役続行
東京ヤクルトから戦力外を受けた由規投手は育成選手として楽天と契約。7月に支配下登録されると9月26日の埼玉西武戦で481日ぶりに1軍登板。最速150キロをマークし復活をアピールした。東京ヤクルトを戦力外となりオリックスにテスト入団した成瀬善久投手は6試合に登板し0勝1敗、防御率7.32の成績だった。
その他、寺原隼人投手(福岡ソフトバンク→東京ヤクルト)、茶谷健太内野手(福岡ソフトバンク→千葉ロッテ育成)、細川亨捕手(楽天→千葉ロッテ)、廖任磊投手(巨人→埼玉西武)、山下亜文投手(福岡ソフトバンク→巨人育成)らが戦力外通告後に新天地と契約。寺原は今季限りで現役引退を発表した。
一方で戦力外通告を受けて現役続行を希望し、独立リーグなどに移籍した選手も。阪神から戦力外になった西岡剛内野手はBCリーグ栃木に移籍。横浜DeNAから戦力外になった荒波翔外野手はメキシカンリーグに挑戦し帰国後、現役引退を表明した。
一方で、昨オフも今成亮太氏(阪神戦力外)、田中浩康氏(横浜DeNA戦力外)、鵜久森淳志氏(東京ヤクルト戦力外)ら多くの選手が引退を決断。球団職員や、そのままコーチとなったプレーヤーもいる。戦力外通告を受けた選手、プロ野球退団後に社会人野球に登録されて2年以上経過した選手は、12球団合同トライアウトに参加できる。
(Full-Count編集部)
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