【試合戦評】5本塁打で今季最多タイの14得点。多和田投手は15奪三振の快投

パ・リーグ インサイト

2016.9.7(水) 00:00

まだ上位への希望は残されているものの、ここまで苦しいシーズンとなった4位・楽天と5位・埼玉西武の対決。終わってみれば埼玉西武の投打ががっちりとかみ合ったワンサイドゲームとなった。

楽天の先発・塩見投手は、3回までの立ち上がりでやや高めに浮くも、球威で押す投球で6奪三振。ハイペースで飛ばし無失点に抑えこむが、中盤に早くもつかまってしまう。4回表の先頭・秋山選手が安打を放ち、3番・浅村選手の19号2ランで先制。続く4番・中村選手も19号弾を放つなど、さらに得点を重ねて一挙6得点。十分すぎる先制点を奪う。

さらに、5回表には中村選手が今季2度目のおかわり弾。6番・森選手にも9号弾が飛び出し、さらに突き放すと、7回には無死満塁と走者をためて8番・山川選手が9号グランドスラム。続く呉選手はこの日3本目となる安打を放ち、プロ初の猛打賞を記録。打棒が爆発し、12点の大差をつけて試合を完全に支配する。

一方の埼玉西武先発・多和田投手は、140キロ台中盤の直球を軸とし、120キロ前後のスライダーでタイミングを狂わせるなど、緩急自在の投球で相手打線の反撃を阻止。5回裏に島内選手から三振を奪い、この日10個目の奪三振。球威は衰えることなく、好投を続けていく。

7回裏に直球を狙われ、ペゲーロ選手に6号ソロを浴びたが、140球を投じる力投でその後は無失点。9回、15奪三振、1失点で6勝目。相手を寄せ付けず、見事自身4連勝を飾った。

多和田投手の好投も光ったが、今日は打線の活躍も非常に目立つ結果となった。夫人の出産立ち合いのため、一時帰国したメヒア選手を欠きながら19安打14打点の猛攻。合計5本塁打を放つなど、圧倒的な破壊力を見せ付けた。

昨日、埼玉西武球団からはメヒア選手との3年契約が発表された。来年もこの打線の威力は衰え知らず。この打線の破壊力に加え、投手陣がしっかりと機能すれば、2008年以来の覇権奪回も十分に有り得るだろう。

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