この日登板した松本航、今井には苦言「調整でやっているわけではない」「ちょっと寂しいね」
■楽天 7-1 埼玉西武(26日・楽天生命パーク宮城)
埼玉西武がレギュラーシーズン最終戦となった26日の楽天戦(楽天生命パーク宮城)を1-7で敗れた。
新人投手でトップの8勝目を狙う松本航が初回に浅村に33号2ランを浴びるなど41球を要し立ち上がりから乱調。その後も粘りながら5回まで114球を投げ抜いたが、修正できず5失点で4敗目。
辻監督は「ここ最近は低めに集めてコントロールもよく投げていたんだけど、今日はちょっとね。調整でやっているわけではないのだから」と注文をつけた。8回には4番手で今井が調整登板したが、長打2本を浴び1失点。「次、(楽天と)対戦することになるかもしれないし、抑えておかないと。1イニングだけならもっとバチバチいけるはずなのに、ちょっと寂しいね」とローテーション投手の登板内容に不満気だった。
前日に栗山、中村を抹消し、この日はレギュラーの森、源田が欠場。そんな中で楽天投手陣の前に7回まで2安打に封じられていた打線だが、8回に佐藤の左越え2号ソロで1点を返し、完封負けは阻止した。ベンチで大声を張り上げて喜んでいた佐藤の姿に指揮官も「あのホームランであれだけ嬉しいわけなんだから。それだけ必死であいつもやっている」とその貪欲さに感心していた。
一方で「そういうところでどんどん来ないと、レギュラーに近づけない。うちのチームの現状で、代わって出る選手が突き上げてこないから。そういう選手が育ってくれば、チームももっと強くなれる」と出場機会を活かしきれなかった若手選手たちに奮起を促していた。
チームは全日程を終了し、総得点は12球団唯一の700点超えを達成する756点でフィニッシュ。圧倒的な打撃陣を擁し、中村、山川、森と100打点トリオが暴れまくった。辻監督は「打点もすごいが、ホームをいっぱい踏んでくれた選手にも感謝したい」とチャンスメークした選手たちを称えることも忘れなかった。
(安藤かなみ / Kanami Ando)
記事提供: