連覇の埼玉西武勢が席巻 森は首位打者獲得なら捕手史上4人目…パ打撃タイトル争いの行方

Full-Count

2019.9.25(水) 18:48

埼玉西武・森友哉※写真提供:Full-Count(写真:荒川祐史)
埼玉西武・森友哉※写真提供:Full-Count(写真:荒川祐史)

打率は吉田正が森に4厘差、本塁打は山川が独走

 パ・リーグは24日、各地で3試合が行われ、優勝マジックを「2」としていた埼玉西武が千葉ロッテに大勝。2位の福岡ソフトバンクが敗れたため、2年連続のリーグ優勝を決めた。2位以下の順位も一気に確定。楽天が2年ぶりのクライマックスシリーズ進出を決めた。

 全143試合のペナントレースも残り数試合。注目はタイトル争いだ。打撃タイトルでは埼玉西武勢が出塁率以外のタイトルでトップに立っている。特に打点は上位3人がすべて埼玉西武。森友哉は捕手では野村克也、古田敦也、阿部慎之助に続くプロ野球史上4人目の快挙となる首位打者獲得へ前進している。

○打率
1 森友哉(西).329
2 吉田正尚(オ).325
3 荻野貴司(ロ).315

 上位3人の誰が獲得しても初タイトルだった。残り1試合の森を残り4試合を残す吉田正が4厘差で追っている。全日程を終了した荻野は1分5厘差と厳しくなったが、プロ10年目で初の規定打席に到達するなどブレークした。森は首位打者を獲得すれば、捕手では野村、古田、阿部に続くプロ野球史上4人目の快挙となる。

○安打

1 秋山翔吾(西)179
2 吉田正尚(オ)164
3 森友哉(西)162

 秋山が3年連続4回目の最多安打獲得へほぼ当確となっている。シーズン序盤は苦しんだが、フルイニング出場で2位吉田正に15本差。吉田正は残り4試合と厳しい状況だが、昨季の165本まであと1本。プロ入りから4年連続で安打数を増やすことになりそうだ。

○本塁打

1 山川穂高(西)43
2 デスパイネ(ソ)36
3 ブラッシュ(楽)33

 山川がデスパイネに7本差をつける独走で本塁打王当確。5月までに22本を放ったが、6、7月は合わせて9本とやや失速。それでも8月は9本と持ち直して突き放した。2年連続の40本超えでの本塁打王となる。ブラッシュは1年目で30本超え。期待に応える活躍を見せた。

打点トップ3は埼玉西武勢が独占、盗塁も金子侑が当確

○打点

1 中村剛也(西)123
2 山川穂高(西)120
3 森友哉(西)105

 打点はトップ3がすべて埼玉西武。12球団断トツの打力でリーグ優勝の原動力となった。残り1試合のため森は厳しくなったが、山川が中村を3点差で猛追している。中村が獲得すれば、2015年の本塁打王、打点王の2冠以来の4年ぶりのタイトル。打率もキャリアハイの.286を残しており、復活を印象付けた。

○出塁率

1 近藤健介(日).422
2 吉田正尚(オ).417
3 森友哉(西).413

 3年連続で高出塁率をマークしている近藤は、プロ8年目で初の打撃タイトルに近づいている。打率でも2位につけている吉田正も、初の打撃タイトルに向けて5厘差で迫っている。

○盗塁

1 金子侑司(西)41
2 源田壮亮(西)30
2 福田周平(オ)30

 金子侑がチームメートの2位源田に11個差をつけ、盗塁王当確。獲得すれば、2016年以来3年ぶり2回目となる。源田はプロ入りから3年連続で30盗塁をマークしているが、今季も盗塁王はお預けとなりそうだ。福田はプロ2年目で30盗塁。14盗塁死とやや失敗も目立つが、自慢の脚力を見せつけた。

(Full-Count編集部)

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