先発の榎田が5失点を喫するなど、楽天打線に7点を奪われる
■楽天 7-5 埼玉西武(22日・楽天生命パーク宮城)
埼玉西武は22日、敵地・楽天生命パーク宮城での楽天戦に7-5で敗れ、マジックを減らすことはできなかった。この日の試合に敗れ、直接対決を2試合残して今シーズンの楽天戦負け越しが決定。辻監督は「最初にずっと負けていたけど、後半は五分だったと思う。楽天は後ろの投手がいい。先発をいかに早く打ち崩すか」と、ここまでの戦いを総括した。
初回に森の23号ソロで先制に成功したが、直後に先発の榎田が茂木の適時打などで逆転を許した。2回には相手二塁手・浅村の失策の間に同点に追いついたが、3回に銀次の中犠飛で勝ち越された。
その後も7回までに7点を奪われる苦しい展開に。5点を追う8回に2死から中村の30号2ラン、外崎の26号ソロと2者連続本塁打で2点差まで詰め寄ったが、反撃も及ばなかった。辻監督は「今日は島内(にやられた)」とイニングの先頭で3安打を放っていずれも得点の起点となった1番島内の名前を挙げ、失点の場面を悔やんだ。
それでも、終盤の追い上げに指揮官は「(8回の攻撃前に)ライトスタンドから、『気合を入れろ』と言われたからねえ」とファンの期待に応え一矢報いた中軸の打撃を称えたが、「ホームランで3点を取ることもあるから、投手には『終わってみればあの2点が…』と言うのがないようにしないと」と7失点した投手陣に注文を付けていた。
この日京セラドームで行われていた試合に福岡ソフトバンクが勝利し、マジックは「3」のまま。15日に埼玉西武に優勝マジックが点灯してから初の足踏みとなった。この日、辻監督はコンディション不良の中村を指名打者で起用。「身体があまりにも変なので。でも外すわけにいかない」と説明した。残り3試合、負けられない総力戦が続く。
(安藤かなみ / Kanami Ando)
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