23日の試合では松田選手とデスパイネ選手の一発で広島を下し、21日の中日戦に続く連敗は阻止した福岡ソフトバンク。1つの引き分けを挟んで8連敗を喫するなどオープン戦では苦戦が続いたが、開幕に向けて少しずつ状態は上向きつつある。

オープン戦は広島との2連戦を残すのみだが、本拠地・ヤフオクドームでの試合は24日の試合が開幕前最後となる。ここでは23日の試合を振り返りつつ、24日に行われる試合の見どころを挙げていきたい。

【3月23日終了時　オープン戦成績】
福岡ソフトバンク→4勝9敗1分

23日の広島戦では、1点ビハインドで迎えた2回裏に松田選手が3ランを放って一気に試合をひっくり返すと、3回にはデスパイネ選手が適時二塁打を記録して着実に加点する。昨季の二冠王は6回にソロ本塁打を叩き込んで計2打点を挙げ、見事に広島の野村投手を攻略してみせた。

デスパイネ選手は今日の2安打でオープン戦通算の打率を.435とし、開幕に向けての視界は良好。それに加えて、1番を任された本多選手もイニングの先頭打者として入った打席で2安打を放ってチャンスメークをこなし、打率を.364まで上昇させている。

2年連続で盗塁王に輝いた経験も持つかつての切り込み隊長が完全復活を果たせば、チームの得点力もおのずと上がってくるはず。チーム状態が底を脱しつつある中でさらなる起爆剤となりうる先頭打者と主砲のバットに、24日の試合でも要注目だ。