ホークスが細やかな継投策で白星 工藤監督「今日から実戦に即した采配」

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2018.3.23(金) 22:53

福岡ソフトバンク・工藤監督
福岡ソフトバンク・工藤監督

守護神サファテ投手不在も9回は岩嵜投手がピシャリ

23日、福岡ソフトバンクは5対3で広島に勝利。千賀投手が右上腕の張りで予定外の3回降板となったものの、2番手・石川柊太投手のピンチに嘉弥真新也投手、田中正義投手が救援。さらに森唯斗投手が1点を失うとモイネロ投手を回またぎで投入するなど、シーズンさながらの継投策でリードを守った。

2番手の石川投手が3イニング目に失点し、なおも無死3塁というピンチを背負うと、工藤公康監督が迷いなく動いた。左打者が続く場面で嘉弥真投手を投入。嘉弥真投手が期待に応えて松山選手と安部選手を打ち取ると、右のメヒア選手に対しては田中投手をマウンドへと送った。21日の中日戦では初めて走者を背負った場面で登板し、いきなりタイムリーを浴びた田中投手だったが、この日はフルカウントからメヒア選手をショートゴロに切って火消しに成功した。

また、7回に登板した森投手が2本の二塁打で失点すると、左の丸選手に対してモイネロ投手を投入。二塁ゴロで丸選手を打ち取ったモイネロ投手は続く8回も3者凡退に抑えた。この日はサファテ投手がベンチ入りしておらず、9回は岩嵜翔投手が3人でピシャリ。まさにシーズン同様の勝ちにこだわった継投策を見せた。

「今日から実戦に即した采配をしますよと言っていたし、投手にもそういう準備をしてもらうと言っていた」と工藤監督。

「先発が3回で降りたことは予定外だったけど、こうやって石川くんがある程度長いイニングを投げてくれると、後ろで投げる投手も楽になる。そこはしっかり見ることができたかなと思う。(シーズンでは)ここにサファテが入るので、あそこで田中くんがいったかどうかはわからないが、(オープン戦では)彼の適正も見なきゃいけないからね」と、第2先発ともいえる石川投手からの細やかな継投策を満足気に振り返った。

今宮健太選手がウイルス性胃腸炎、千賀投手が右上腕の張り、中村晃選手が臀部の張りと、この日だけでも故障者が続出したが「悪いものは早めに治して、いい状態で開幕を迎えてほしい」と、1週間後に迫った開幕に向けて各選手の状態が改善することを祈るように語っていた。

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