残り8試合でマジック8「減ったって試合数と一緒。全て勝ちに行く」
■千葉ロッテ 9-3 埼玉西武(16日・メットライフ)
埼玉西武は16日、本拠地メットライフドームでの千葉ロッテ戦で3-7で逆転負けを喫した。2回に山川の2点適時打で先制に成功したが、6回に先発の本田がつかまり6失点と逆転を許した。埼玉西武は7回に森の適時打で1点を返したが、再三のチャンスを活かせず、連勝は3でストップした。
千葉ロッテに対し4戦全勝だった本田が1点リードの6回に崩れた。無死満塁から清田に左前適時打を浴びて同点とされると、続く田村の中前2点適時打で逆転を許してノックアウトされた。試合後、辻発彦監督は「よかったと思うけど、千葉ロッテ打線が積極的だった。もっと勝負球を厳しいところに行かないと」と右腕に注文をつけた。
4点を追いかける8回1死一、二塁で2ストライクから木村のファウルチップを捕手・田村が捕球して空振り三振に。木村が死球と主張したため、辻監督はリクエストを要求したが、判定は覆らなかった。指揮官は「木村は真面目だからな。当たった時に『痛い!』とか言えばいいのに。達川さんの爪の垢でも煎じて飲めよ、と」と冗談で場を和ませたが、「あれで(反撃ムードが)しぼんだ」と悔しがった。
福岡ソフトバンク、千葉ロッテとの4連戦を4勝2敗で終えた埼玉西武。奇跡的なサヨナラ勝ちもあり「千葉ロッテに3つ勝って『こいつらは本当にすごい』と思った」と終盤で見せたナインの集中力に頷いた指揮官。この日は福岡ソフトバンクが敗れたため、優勝へのマジックは1つ減って「8」となったが、「減ったって試合数と一緒。全て勝ちに行く」と攻めの姿勢で戦っていく。
(安藤かなみ / Kanami Ando)
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