ナゴヤドームで行われた中日と千葉ロッテのオープン戦最後のカードの初戦。千葉ロッテの先発はエース・涌井投手、対する中日の先発は若き左腕・小笠原投手だ。1週間後に迫った開幕に向け、最後の調整マウンドとして内容が求められる試合となる。
初回、涌井投手は2死から中日・アルモンテ選手に二塁打を浴び、いきなりピンチを迎えるが、後続を右飛に打ち取り無失点で抑えた。
試合は2回表に動く。先頭の鈴木選手が四球で塁に出ると、すかさず二盗に成功。その後、1死3塁とし、7番・福浦選手のセンター前への適時打で千葉ロッテが先制に成功する。
涌井投手は4回に中日打線につかまり1点を失うが、後続をしっかり抑えた。結局この日、5回3奪三振1失点。90球を投げ7安打を許すも、要所を締める投球で先発としての役割を果たした。球数の多さが目立つ内容を、エースは来週の開幕までにしっかり調整してくるだろう。
その後、試合は1対1のこう着状態が続いたが、9回表、千葉ロッテ打線が爆発する。先頭・井上選手が安打で出塁すると、続くルーキー・藤岡裕選手も安打でつなぎ好機を作る。その後2死満塁となるが、ここで打席には好調をキープしている9番・加藤選手。
フルカウントから木下雄投手の8球目の甘い球を振り抜くと、打球はぐんぐん伸び右翼席へ飛び込む満塁弾となった。チームはこの回、平沢選手の適時二塁打でも1点を追加し、この回一挙5得点とリードを広げる。そして9回裏はシェッパーズ投手が締め、そのまま試合は6対1で千葉ロッテが勝利した。
涌井投手の後の阿部投手、松永投手、大谷投手、内投手、シェッパーズ投手の5人の救援陣が無失点でつなぎ、打線も8安打6得点と投打がかみ合った。千葉ロッテはオープン戦7勝目を飾り、依然好調をキープしている。
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