【試合戦評】埼玉vs.千葉シリーズの第3戦。4時間半に迫る熱戦となるも決着つかず

パ・リーグ インサイト

2016.9.2(金) 00:00

ZOZOマリンスタジアム(C)PLM
ZOZOマリンスタジアム(C)PLM

パ・リーグの3試合6投手のうち5人がチームの勝ち頭という、各チームのエース級投手が勢ぞろいとなった今日のゲーム。そんな中でも際立ったのは、QVCマリンで行われた投手戦であった。

先発は自己最多の13勝目を狙う千葉ロッテ・石川投手と、自身8連勝中の埼玉西武・菊池投手。両投手とも今年のチームの最多勝投手として投手陣を引っ張って来た存在であり、ここでも当然負けられない戦いとなる。

石川投手、菊池投手ともに1回、2回といずれも走者を背負うも、要所を落ち着いて締めて無失点で切り抜ける立ち上がりに。しかし、3回表に埼玉西武打線が試合を動かす。先頭の9番・呉選手が4試合ぶりの安打を放ち出塁すると、2死から3番・浅村選手、4番。メヒア選手のクリーンアップの連打でまずは1点を先取する。

千葉ロッテ打線は3回までわずか1安打に封じられていたが、4回裏に反撃を見せる。1死から5番・鈴木選手が四球で出塁し、続く6番・細谷選手が逆方向へ技ありの打撃でエンドランを成功させ1,3塁。ここで7番・清田選手が意表を突くセーフティースクイズで1点をもぎ取り同点とする。

その後も両先発がマウンドで奮闘を続け、走者を出しながらも決定打は許さず1対1のまま9回に突入。その9回は先発の後を受けた両軍の守護神・益田投手、増田投手が登板するなど、互いに「勝利への執念」を見せて譲らず。延長戦にもつれる熱戦となる。

10回は6月18日以来の復帰登板となる内投手、イニングまたぎの増田投手が無失点。11回、12回も継投で無失点に抑えて決着ならず。23時に迫る熱戦は12回引き分けとなった。

長い試合時間とはなったが、両チームともに救援陣が必死の踏ん張りを見せたことは収穫と言っていいだろう。ともに「耐えしのいだ」というこの実績が、シーズン終盤どのような結末につながっていくのだろうか。

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