打線も初回、4回のチャンス生かせず「あそこで取れていたら変わったのかな」
■福岡ソフトバンク 5-1 楽天(4日・ヤフオクドーム)
楽天は痛い2連敗で優勝争いから後退した。4日、敵地ヤフオクドームでの福岡ソフトバンク戦。先発の則本昂が初回に2本塁打を浴びるなど、3発4失点。味方打線もチャンスを生かせずに辰己のソロの1点止まりに終わった。
初回、則本昂が立ち上がりにつかまった。先頭の牧原に粘られて安打を許すと、続く中村晃には2ボールから真ん中に入ったストレートを右翼ホームランテラス席に運ばれた。いきなり2点を失うと、1死からデスパイネにもソロを被弾。いきなり3点のビハインドを背負った。
4回には松田宣にソロを浴びた則本昂は、6回を投げて6安打3本塁打4失点で5敗目。序盤の3失点が痛かった右腕について、平石洋介監督は「防げたところはあるでしょうね。2回以降、ある程度、ノリの良さが出ていた。もったいなかった。状態は良かったと思います。初回は打者のところにいききれていなかった」と立ち上がりの2被弾を嘆いた。
打線は初回、福岡ソフトバンク先発のミランダから2死満塁のチャンスを貰った。不安定な立ち上がりだったものの、捕まえ切れずに無得点に終わると、ミランダは尻上がりに調子を上げた。2回に辰己がプロ初の2試合連発となるソロを放ったが、得点はこれだけ。4回にも1死二、三塁のチャンスを作ったが、辰己、足立が相次いで倒れて反撃できなかった。
結果的に初回の攻防が結果を分け、指揮官も「1回と4回、あそこで取れていたら、また変わったのかなと思います。右打者が真っ直ぐとチェンジアップ、どっちつかずになってしまった」と悔やんだ。首位福岡ソフトバンクに連敗し、その差は6.5ゲーム差に。埼玉西武も勝ち、2位とも5.5ゲーム差に開き、苦しい状況となってきた。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)
記事提供: