8月30日の18時から、メットライフドームでは首位・福岡ソフトバンクと2位・埼玉西武の直接対決が行われる。2ゲーム差で迎えるこの3連戦の結果次第では、両者の順位が入れ替わることも考えられる。ペナントレースの行方を占ううえでも非常に重要な3連戦の初戦、30日の試合の見どころを紹介したい。
【今季対戦成績】
埼玉西武→9勝11敗 福岡ソフトバンク→11勝9敗
【埼玉西武】今井達也投手 18試合6勝9敗 110回 89奪三振、防御率4.75
【福岡ソフトバンク】千賀滉大投手 21試合11勝6敗 144.1回 185奪三振、防御率2.99
埼玉西武の先発は今井投手。今季の福岡ソフトバンク戦では3試合に登板して防御率6.06ながら、2勝1敗と勝ち越している。7月30日の対戦では6回2失点の好投で白星を挙げているだけに、2試合続けて楽天にノックアウトされている悪い流れを断ち切り、首位攻防戦の初戦を若き右腕に託した首脳陣の期待に応えたいところだ。
打線では森友哉選手に注目だ。29日の北海道日本ハム戦では2試合連発となる19号ソロを放ち、自身初のシーズン20本塁打に王手をかけている。打率が現在リーグトップというだけでなく、8試合連続安打を継続中と好調を持続させている好打者が攻守でチームを引っ張る活躍を見せれば、チームが重要な初戦に勝利できる可能性もおのずと高まってくるはずだ。
対する福岡ソフトバンクは、エースの千賀投手に初戦を託す。8月17日の対戦では埼玉西武打線につかまり、1イニングで9失点というまさかの大炎上を喫した。5月は4試合で防御率5.47と苦しんでいるが、天王山のマウンドでこれぞエースという投球を披露し、チームのリーグ王座奪還を手繰り寄せられるだろうか。
野手陣の注目は柳田悠岐選手。今季はケガで長期欠場していたが、開幕3連戦では埼玉西武を相手に2本塁打6打点、打率.500の大暴れを見せていた。14試合で6本塁打、打率.340、出塁率.500と故障の影響を感じさせない打撃を披露しているリーグ屈指の強打者は、優勝に向けて正念場を迎えたチームを再び加速させる救世主となれるか。
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