8月24日、メットライフドームで行われた埼玉西武と楽天のカード2戦目は、延長戦の末、6対5で埼玉西武がサヨナラ勝利。連夜の接戦を制した埼玉西武が、3連戦の勝ち越しを決めた。
2回までは両チームとも得点を挙げることなく、迎えた3回表。楽天は埼玉西武の先発・高橋光成投手から、9番・太田光選手の内野安打を起点に2死2塁とすると、2番・島内宏明選手の適時打で1点を先制する。
しかし直後の3回裏、埼玉西武は1死から2番・源田壮亮選手が三塁打を放つと、3番・森友哉選手の適時打ですぐさま同点に追い付く。さらに4番・中村剛也選手が中前打を放って楽天の先発・菅原秀投手をマウンドから引きずり下ろすと、代わった2番手・宋家豪投手から5番・栗山巧選手が右前に適時打を運んで2塁走者が生還。スコアを2対1とし、逆転に成功した。
リードする展開となった埼玉西武は、5回裏に3番・森選手が17号ソロを放ち、リードを2点に広げる。6回表に楽天・ブラッシュ選手の適時打で再び1点差に詰め寄られたものの、直後の6回裏に1番・秋山翔吾選手の18号ソロと敵失の間に追加点を挙げて流れを渡さず。「打ったのは、カーブです。光成が頑張っているなかでよい追加点になったと思います。」と語った主将の一発もあり、5対2と埼玉西武が3点をリードして試合は終盤へと進んだ。
埼玉西武は7回表、先発・高橋光成投手が招いたピンチを、2番手・小川龍也投手、3番手・平良海馬投手のリレーでしのぐと、逃げ切りを図る8回表は4番手・平井克典投手がマウンドに上がる。しかし味方の失策と5番・銀次選手の安打から無死1,2塁のピンチを招くと、6番・渡邊佳明選手にプロ第1号となる同点3ランを浴びてリードを守ることができず。楽天のルーキーに値千金の一発が飛び出し、試合は5対5の同点となった。
埼玉西武は9回表に5番手・増田達至投手が登板し、3連続三振を奪う好投を披露。対する楽天も9回裏を5番手・ブセニッツ投手がピンチを招きながらも無失点に抑え、試合は延長戦に突入した。
埼玉西武は延長10回表を6番手・佐野泰雄投手が、ピンチを招きながらも無失点に抑える。すると直後の延長10回裏、楽天の6番手・松井裕樹投手から1番・秋山選手が安打を放つと、2番・源田選手の犠打、3番・森選手の四球で2死1,2塁の好機を得る。この場面で4番・中村選手が左翼線に落ちるサヨナラ打を放ち、6対5で埼玉西武が劇的勝利を飾った。
埼玉西武は4番手・平井投手が痛恨の同点弾を浴びたものの、延長10回裏に打線が奮起。最後は4番のサヨナラ打で試合を締めくった。対する楽天は、終盤に渡邊選手のプロ初本塁打で同点に追い付いたものの、守護神・松井投手が崩れ、接戦をものにすることはできなかった。
文・成田康史
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