8月12日にも対戦した福岡ソフトバンク・和田投手と千葉ロッテ・石川投手の両者。そのときは石川投手が9回無失点、和田投手が8回2失点とともに完投する投手戦となり、石川投手に軍配が上がった。今回は場所をヤフオクドームに移しての再戦となる。
昨夜の敗戦で首位から陥落した福岡ソフトバンクは、前回の勝者・石川投手にいきなり襲い掛かる。初回、2死から3番・柳田選手の「打った瞬間にいったと思いました」という15号ソロで先制に成功。さらに4番・内川選手の二塁打などで1,3塁とし、6番・松田選手と江川選手の連続適時二塁打が飛び出し、一気に4点を先取する。
続く2回も手を緩めることなく、今度は内川選手の犠飛などで2得点。続く3回には「よく飛んでくれました」と安どの表情で語った7番・江川選手の2号ソロと、2番・本多選手の適時打でさらに2点を加える展開。千葉ロッテの勝ち頭・石川投手から3回までに8点を奪い、完全攻略でリベンジを果たす。
大量の援護点をもらった福岡ソフトバンク・和田投手は、2回に千葉ロッテの4番・デスパイネ選手に一発、6回にも再びデスパイネ選手に一発を浴びるが、いずれもソロにとどめる。それ以外のイニングでは140キロ台の伸びのある直球に緩い変化球を織り交ぜ、反撃の芽を摘み取っていく。
和田投手は8回を投げ、被安打4、失点2でまとめると、最終回はプロ初登板となる3年目の加治屋投手がマウンドへ。1点を失ったものの、かつてのドラフト1位右腕は曲がりの大きいスライダーなど、素質の片りんを見せつけた。
前回は両先発の投手戦だったが、今回は終わってみれば11対3と福岡ソフトバンクのワンサイドゲームとなった。ここ3戦の平均得点は「7」。福岡ソフトバンクは徐々に打線が本来の破壊力を取り戻しつつある。このまま打線が勢いを取り戻していくのならば、北海道日本ハムとの「一騎打ち」にまた新たな要素が加わり混沌としそうだ。
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