ケイン&イエリッチはA査定、ホズマーはF査定
3月29日(日本時間30日)のシーズン開幕を前に、各キャンプ地では選手が最終調整に臨んでいる。ここまで順調に来ている選手、不運にも怪我に見舞われてしまった選手など、状況はそれぞれ違うが、今シーズン注目の新加入選手はどんな春を過ごしているのだろうか。そんなファンの疑問に答えるべく、米スポーツ専門サイト「ブリーチャーズリポート」では注目選手の現状を“中間査定"する特集を掲載。その中に登場する日本人2選手は、対照的な評価を下された。
日本人2選手とは、カブスとFA契約したダルビッシュ有投手、そしてポスティングシステム(入札制度)を利用してエンゼルス入りした大谷翔平選手だ。記事では、10選手の今キャンプをAからFの6段階評価で査定してしている。
カブスと6年1億2600万ドル(約133億6500万円)の大型契約を結んだダルビッシュ投手について、オープン戦2戦は防御率5.06とパッとしないが、「詳細を見てみると、まんざら悪くはないようだ」とリポート。制球こそばらつきはあるが、対戦打者22人から9奪三振を記録している“奪三振アーティスト"の一面を高く評価している。
カブス先発ローテはチーム防御率2.96だった2016年から、昨季は4.05に悪化。「先発ローテ立て直しの任務を負っている」ダルビッシュの春には、合格ラインの「B」判定を与えた。
大谷選手には厳しい評価「二刀流をこなす能力に疑問の声が沸いている」
対照的に、最低レベルの「F」判定を受けたのは大谷選手だ。ベーブ・ルース以来の“二刀流"挑戦とあって、ファンやメディアから掛かる期待の大きさは計り知れない。記事でも、その様子を「理論上はパーフェクトな野球選手。剛速球を投げ、パワフルな打撃をする」と表現。だが、「実際は二刀流をこなす能力に疑問の声が沸いている」と厳しい評価を叩きつけた。
打席では、現地14日インディアンス戦でも無安打に終わり、打率.100と低迷。「マウンドで圧倒的な姿を見せられれば、それも許されるのだが、それもできていない」とバッサリ切り捨てた。「大谷が失敗作というには時期尚早」とは言いながら、「第一印象が今よりもっとよかった可能性はある」と最後まで辛口だった。
その他、キャンプ中間査定を受けた選手と評価は下記の通りだ。
○エバン・ロンゴリア&アンドリュー・マカッチェン(ジャイアンツ)B
○ロレンゾ・ケイン(ブルワーズ)A
○クリスチャン・イエリッチ(ブルワーズ)A
○マルセル・オズナ(カージナルス)D
○ゲリット・コール(アストロズ)B
○エリック・ホズマー(パドレス)F
○J.D.マルティネス(レッドソックス)計測不能
○ジャンカルロ・スタントン(ヤンキース)C
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