北海道日本ハムからオリックスへFA移籍した増井浩俊投手は、12球団セーブ達成に期待がかかる。
増井投手は静岡高校、駒沢大学、東芝を経て2009年ドラフト5位で北海道日本ハムに入団した。2年目の2011年に56試合に登板して34ホールドポイントをマーク。
3年ぶりにリーグ優勝した翌12年は、守護神・武田久投手につなぐセットアッパーとして50ホールドポイントを挙げ、最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得。ちなみに同年5月6日のオリックス戦で、プロ初セーブを挙げている。
増井投手は14年途中から故障した武田久投手に代わり抑えに定着。同年23セーブを記録すると、15年にはMICHEAL投手が持つ球団のシーズン記録に並ぶ39セーブを達成し、不動の守護神へとのぼりつめた。
16年は開幕から抑え失敗を繰り返し、序盤はかなり苦しんだ。それでも、シーズン途中に先発に転向し復調した。先発3試合目となった8月18日のオリックス戦で先発転向後初勝利を挙げると、同月25日の千葉ロッテ戦でプロ初完投勝利。
9月1日の楽天戦ではプロ初完封を記録するなど、2000年に11勝14セーブを記録した小林雅英氏(当時千葉ロッテ)以来となる2桁勝利2桁セーブを達成した。昨季は再び抑えに専念し6勝(1敗)27セーブ、防御率2.39の成績を残した。
先発、中継ぎ、抑えを経験した増井投手の球団別セーブ数を見ると、埼玉西武に対して最も多い22セーブを稼ぐ。2015年には1年だけで10個のセーブを積み重ねた。次いで楽天が20セーブとなっている。
対戦数が少ないセ・リーグは巨人、中日から最も多い5セーブを挙げ、広島、横浜DeNA、東京ヤクルトは最も少ない3セーブだ。
増井投手が今季から所属するオリックスと北海道日本ハムとの最初の対戦は、ほっともっとフィールド神戸で行われる4月14日(土)からの2連戦。最初の顔合わせで増井投手は、全球団セーブを達成することができるか見ものだ。
増井投手の球団別セーブ数
22セーブ 埼玉西武
20セーブ 楽天
16セーブ 福岡ソフトバンク
16セーブ 千葉ロッテ
13セーブ オリックス
5セーブ 巨人
5セーブ 中日
4セーブ 広島
3セーブ 阪神
3セーブ 横浜DeNA
3セーブ 東京ヤクルト
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