6月16日の中日戦で9回に5点差をひっくり返すサヨナラタイムリーを放つ
NPBは19日、6月度の月間「スカパー! サヨナラ賞」の受賞選手を発表。パ・リーグでは6月16日の対中日戦でサヨナラ安打を放った千葉ロッテ・鈴木大地内野手が初受賞。視聴者代表から表彰を受けた。
ドラマティックな試合だった。6月16日、ZOZOマリンスタジアムで行われた千葉ロッテ対中日戦。2-7で迎えた9回裏、先頭打者の鈴木がこの日2本目の本塁打を放つと、そこから千葉ロッテ打線は打者一巡の猛攻で6-7と1点差に詰め寄る。なおも2死満塁、再び鈴木に打席が回り、バットを折りながらも一、二塁間を破るサヨナラ安打。一次は5点差あった試合をひっくり返す大逆転劇の終止符を打った。
今回の受賞について鈴木は「この度は素晴らしい賞をいただき、本当にありがとうございます。僕自身、何度かサヨナラを打たせていただきましたが、今回のサヨナラは今までの中でも、そしてこれから先、野球人生がどうなっていくかわかりませんが、この先を含めてもナンバーワンになる場面で、打たせてもらったと思います。時間が経ってからも思うので、いい試合でした」と、喜びを語った。
今年は3回、サヨナラ安打を放っている鈴木。「そういう巡りあわせになることがすごく多いと感じています。プロ8年目ですが、回ってこない時は本当に回ってこない。そういうことも含めて不思議だなと思いますし、見えない力をもらっているなと感じています。今後もそういう場面で打席に立った時に、またパワーをもらえたら」と、周囲の期待を力に変え、活躍することを誓った。
「野球は最後まで何が起こるかわからないといいますが、そういう試合を、僕たちは最後まで諦めずにやっているつもりです。スカパー! でご覧になっているファンの方々の声援も力になっていると思います。僕らも諦めずに最後まで試合をやりたいと思いますので、応援よろしくお願いします」と、日頃から様々な形で応援してくださるファンの方々へ、感謝の思いを改めて語った。
(岩国誠 / Makoto Iwakuni)
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