台湾で久々にグラウンドに「選手たちが世界レベルの守備と国際的視野を養う機会に」
昨春、怪我や自律神経系の病気を理由に福岡ソフトバンクを自由契約になった川崎宗則氏が、台湾プロ野球・味全ドラゴンズの客員コーチに就任することが9日、球団の公式Facebookページで発表された。
この発表を受けて台湾メディアも続々と報道。その中でも『自由體育』では「日米で有名な川崎氏を客員コーチとして招くことで選手たちは世界レベルの守備と国際的視野を養う機会となる。彼の加入は良い影響を与えてくれると信じている」と味全ドラゴンズが川崎氏にコーチを依頼した意図を紹介している。
今回、川崎氏が客員コーチを務める味全ドラゴンズは元々、1990年に4球団で始まった台湾プロ野球の創設メンバーだった。初年度で台湾王者に輝いた後も台湾シリーズ3連覇を達成する強豪チームだったが、1999年限りで解散。そして今年、球団増設が望まれる中で正式にチームの復活が決まり、7月1日に行われたドラフト会議では最多32人の選手を指名した。来季、チームは2軍で試合経験を積み、2021年から1軍に参入する。
台湾プロ野球は前後期制でペナントレースが開催されており、既に後期シーズンがスタート。その間、味全の公式戦はないものの、練習や交流戦を実施していくという。現時点で川崎氏の具体的な指導期間や、どの部門のコーチを担当するかは不明だが、7月13日にファンミーティングの実施が発表されている。
川崎氏は客員コーチという形で再度、グラウンドに立つ。期間限定の指導にはなるものの、多くのファンに元気な姿をみせてくれることだろう。
(豊川遼 / Ryo Toyokawa)
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