7月9日、楽天生命パークで行われた楽天対オリックスの一戦は6対1で楽天が勝利。復帰後初先発となった楽天先発の則本昂大投手は6回を投げ90球被安打3、無失点という結果で今季初の白星を手に入れるとともに、チームの連敗を止める貴重な一勝となった。
楽天打線が復帰後初先発の則本投手を援護する。2回裏、先頭の浅村栄斗選手が中安で出塁し、その後、2死1、2塁で女房役・嶋基宏選手が逆方向へ巧みな打撃を見せる。「則本の復帰登板で先制出来て良かった」と振り返る一打が適時打となり、1対0と先制に成功した。さらに3回に2死から島内宏明選手と浅村選手が出塁すると、ブラッシュ選手に第21号の3ランが飛び出し4対0の大量リードを則本投手にプレゼントした。
楽天打線が攻撃の手を休めることなくたたみかける。4回裏、この回からオリックスのマウンドには東明大貴投手が送り出される。1死から嶋選手が四球で出塁、犠打で2塁へ進むと2死で茂木栄五郎選手がに適時打が飛び出しスコアを5対0とし、試合の大勢を決する。
投げては右肘の手術から復帰し初登板となった楽天先発・則本投手が圧巻の投球でオリックス打線を寄せ付けない。初回から最速151キロをマークした直球を軸に、6奪三振を奪う好投を披露。5年連続奪三振王に輝いたドクターKが6回を投げ抜きマウンドをリリーフ陣に託した。
終始試合を優位に進める楽天が追加点を上げる。8回裏、この回からマウンドに上がったエップラー投手の3球目を無死で島内選手がライトスタンドに運び1点を追加した。
反撃に出たいオリックスは9回表、先頭の吉田正尚選手が楽天・青山浩二投手の一球をライトスタンドへ弾き返す第15号ソロを放ち1点を返す。
勝利した楽天は復帰登板となった則本投手を後押ししようと打線が奮起。2本の本塁打を含む6得点でエースの凱旋登板に華を添えた。一方敗れたオリックスは5年連続奪三振王のタイトルを獲得した相手エースになすすべなく、最終回に飛び出した吉田正選手の一発のみ。今季先発初登板となった山崎福也投手の4失点も大きな誤算となった。
文・須之内海
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