ルーキー藤岡は負傷で離脱中「負けたら次が無いと思ってやっている」
ライバル不在のチャンスにロッテの3年目・平沢大河内野手が明日なき戦いを続けている。
「毎試合が勝負。負けたら次が無いと思ってやっている」と13日のオリックス戦(ZOZOマリン)では0対2の4回1死1塁で、エースの金子千尋投手から三遊間を破るヒットエンドランを成功させるなど2安打を放ち、打率も.444(18-8)に上昇した。
4回のヒットは、高めの138キロ速球にバットをかぶせるように上から叩いた。1死1、3塁となり、荻野貴選手、根元選手に連続タイムリーが飛び出して3対2と逆転。平沢選手のバットが勝利を呼び込んだ。
下半身主導を意識して、練習では自分のバットより3センチ長い、中村選手から借りた約89センチのバットで打っている。「下半身で打つことが、少し実になってきた。身体に覚えさせていけたら。藤岡さんがどうというより、自分が何とか食らいついていく気持ちがヒットにつながっている」と平沢選手。開幕遊撃スタメンの呼び声が高かったドラフト2位ルーキーの藤岡裕選手が首筋を痛めており、アピールの機会は今しかない。
体重は80キロ弱とあまり変化はないが、見た目にも下半身は一回り大きくなっている。「いい筋肉がついた?」に「そう思ってもらえると嬉しいです。もっと強い、ケガしない身体をつくりたい」とさらなるスケールアップを目指している。
守備も課題で、柔らかさ、足の運びとキャンプからコーチ陣に指導を受け続けている。一塁への送球ミスを2度繰り返した7日の巨人戦では試合後に特守とやることは多いが、遊撃のレギュラー争いはさらに激化しそうだ。
記事提供: