6月19日、ウェルファムフーズ森林どりスタジアム泉で行われた楽天と巨人のイースタン・リーグ公式戦、第9回戦は2対1で楽天が勝利。降りしきる雨の中行われた一戦だったが、6回終了時点で雨天コールドゲームとなった。
藤平尚真投手は立ち上がりに苦しんだ。初回、先頭打者に出塁を許すと、盗塁と右前打で1死1,3塁。その後巨人4番・和田恋選手の犠飛で、先制を許してしまう。2回表はなんとか無失点で切り抜けたが、安打と四球でピンチを招くなど、走者を背負いながらの投球が続いた。
打線は2回裏。5番・卓丸選手が右前打で出塁すると、2死となった後、フェルナンド選手の左中間二塁打の間に一気に生還し同点に。しかしその後は巨人先発・田口麗斗投手の前に得点を奪えない展開となる。
一方、藤平投手は中盤に立ち直る。3回、4回は走者こそ出すものの、きっちりと締め無得点に。5回はこの試合で初めて3者凡退に切って取り、試合は投手戦の様相を呈した。
試合が動いたのは、6回裏だった。先頭の山崎剛選手が中前打で出塁すると、犠打で2塁へ進み、打席には岩見雅紀選手。ここまで2打席連続三振を喫していた岩見選手だったが、この打席では浮いた変化球を捉えて、左越え適時二塁打を放つ。4番の意地の一振りで、楽天が勝ち越しに成功した。
援護を得た藤平投手は、7回表のマウンドに向かった。しかしこの回2人目の打者への投球中、降り続いていた雨が強くなり、試合はこの日2度目の中断。この後も雨は止まず、雨天コールドで楽天の勝利となった。
この日の勝利で巨人戦での成績を6勝2敗1分とした楽天。先発の藤平投手は3四球と制球に苦労したが、ノビのある直球とスライダーのコンビネーションで5三振を奪った。打線も少ない好機を確実にものにする攻撃を見せるなど、投打ともに収穫を得た一戦となった。
123456789 計
巨 100000 1
楽 010001Ⅹ 2
巨 ●田口麗斗
楽 ○藤平尚真
文・望月優樹
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