【MLB】大谷サイクル安打一問一答「単純に嬉しい」「メジャーでできる自信に」

Full-Count 盆子原浩二

2019.6.14(金) 13:28

日本人初のサイクル安打を達成したエンゼルス・大谷翔平※写真提供:Full-Count(写真:Getty Images)
日本人初のサイクル安打を達成したエンゼルス・大谷翔平※写真提供:Full-Count(写真:Getty Images)

大谷は敵地レイズ戦で日本人初のサイクル安打を達成

 エンゼルスの大谷翔平投手は13日(日本時間14日)、敵地・レイズ戦で自身初となるサイクル安打を達成した。「3番・DH」で2試合連続スタメン出場。初回の第1打席で左腕ヤーブロウから、いきなり先制の3ラン本塁打を放ちメジャー通算30号の本塁打とすると、第2打席で左中間を破る二塁打、第3打席でも三塁打を放って快挙に王手をかけると、7回の第4打席でシングルヒットを放ってサイクル安打を成し遂げた。

 一問一答は以下の通りだ。

――サイクル安打を意識したのは?
「三塁打打った後、みんなに言われたので、そこから意識しました」

――7回の打席で単打は頭にあったか。
「単打を打ちたいなということはなかったですけど、なんとかフォアボールでもいいから自分の仕事をしたいと思っていたので。しっかりボール判断もできていましたし、いい打席だったなと思っています」

――日本人初のサイクル安打を達成した。
「単純に嬉しいなと、偉大な先輩がいる中で初めて達成できたのは嬉しいですし、自信になるんじゃないかなと思っています」

――初めてか。
「記憶はないので、初めてじゃないかなと思います」

――サイクル安打を達成したときの気持ちは。
「詰まっていたので、落ちるかどうか分からなかったので、まずヒットになってよかったなという感じだったと思います。ファーストコーチャーに言われたので、『あぁそうだな』という感じかと思います。達成した時は嬉しかったですね。すぐ切り替えて、ベンチに帰ったときにみんな喜んでくれて良かったなと思います」

東海岸遠征初戦で大活躍「時差があったのであまり寝付けなかった」

――サイクル安打のイメージは。
「一番は本塁打を打てるパワーと三塁打が一番難しいかなと思うので、長打を三塁打にできる走力が重要かなと思います。(サイクル安打は)珍しいと思いますね。やっぱり複数の二塁打があってもダメですし、複数の本塁打があってもダメなので。運も必要だと思うので、そういったツキもあったかなと思います」

――7回の中前打で達成した。どういった気持ちで打席に入ったか。
「もちろんヒットを打ちたいと思って打席に入ったんですけど、逆に四球でもいいかなと思っていたので。その辺はすごく良かったかなと。実際にボールを選択できて、しっかりストライクを打てて。そういうところは良かったかなと思います」

――チームメートではサイクル安打を達成したのはトラウトだけだ。どういった言葉をかけられたか。
「おめでとうということと『打ったことあるのか』と。『ないよ』と話しました」

――試合中に停電があった。試合に影響はあったか。
「本塁打と二塁打が出てチームが勝ったので。なんとか再試合だけはなしだなと思ってましたけど、結果的にこうやって勝つことができてよかったかなと思います」

――験担ぎのようなものはあったか。
「特にないです。時差があったのであまり寝付けなかったなという印象しかないですけども。確実に寝た方がいいのは確かなので。今日もぐっすり寝るかなと思います」

――左腕ヤーブロウとは昨季も対戦。3打席で無安打だった。試合前の準備は。
「まずは去年のデータと今年のデータを照らし合わせて、良くなっていたり、悪くなっていたり、どちらかわからないですけど、そういった違いを出して、『今はどの球がいいのか』を頭に入れながら、打席にいきました。いつも通りそういった準備はできました」

――1打席目から準備できていた。
「チャンスでしたし、なんとか甘い球を打ちたいなと思っていた。そう思っていたところに甘い球が来て、本塁打にできたのかなと思います」

――5回の三塁打では難しいカーブを打った。待っていた球だったか。
「いつ真っすぐ来るのかな、と待ってましたけど、その中でカーブを拾えるタイミングを取れていたのは良かったかなと思います。狙って三塁打は打てないので、たまたまいいところに飛んでくれたかなと思います」

試合中に停電のアクシデント「打撃練習をするところで準備してました」

――サイクル安打のプレッシャーはあったか。
「プレッシャーみたいなものはないですね。チームも勝ってましたし、いい流れできていたので。そこまで打てなくても『必ず打たなきゃ』というようなプレッシャーはなかったかなと思います」

――停電中の準備は。
「いつ復旧するか分からなかったので、ケージというか、打撃練習をするところで準備してました」

――打撃ケージの電気はついていたのか。
「ついていましたね。クラブハウスもついてましたし、マシンも動いてました。休みを取りながら、状況を見ながら」

――左投手を相手に長打を複数放った。
「初回からいいスイングができたというのも良かったですし、左投手に対していい見え方で、結果も良かったんですけど、内容も良かったのが自分的には納得できて良かったんじゃないかなと思ってます」

――2週間前は調子が悪かった
「毎日毎日この方がいいかなと取り組むところがある。それが良かったり、悪かったり、その繰り返し。やりたかったことが今日は良い方向に出たので、それを継続していきたい」

――下半身の使い方で変化は。
「構えの段階でもそうですし、微調整は下半身だけでなく、上半身でも常に、1打席1打席でも変えることもある。それで良かった悪かったを繰り返している感じかなと思います」

――プホルスがエンゼルスで通算200本塁打を達成した。
「毎日毎日、何かしらの記録を塗り替えている印象なので、それくらい素晴らしい選手ですし、それでも毎日毎日練習を重ねたりというところは見ていて勉強になる、手本になるなと思っています」

――プロ初のサイクルか。人生でどういう意味を持つか。
「本塁打が打てる上で、三塁打も打てる走力がないとできないと思うので、そこは単純にこういう舞台でできるという自信にしていいのかなと思っていますし、明日以降それを継続できるかどうかが1番大事かなと思います」

試合後に同僚からビールかけ「僕も一平さんもビールをかけてもらって」

――チームメートからのどういう祝福をされたか。
「僕も一平さんもビールをかけてもらって。初勝利や初ホームラン以来、いつやられても嬉しいなと思います」

――サイクル安打を達成した記念のボールはどうするか。
「何も考えていない。どうするかは決めていないです」

――批判していた人を見返したという気持ちはあるか。
「そういう気持ちはないですね。自分とチームが勝って成長したいなという気持ちだけ。そういう意味で今日はいい1日かなと思っています」

――これまで日本では投手タイトルを取ってきたが、打者として記録を残した。
「サイクルは記録の中でも特殊かなと思うので。シーズンまだ終わってないですし、終わった時に振り返ってよかったなと思う時はあると思いますけど、終わるまでしっかり状態を上げて、まだまだ上げていきたいなと思います」

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

記事提供:Full-Count

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