大谷は敵地レイズ戦で日本人初のサイクル安打を達成
■エンゼルス 5-3 レイズ(日本時間14日・タンパ)
エンゼルスのブラッド・オースマス監督は13日(日本時間14日)、日本人初のサイクル安打を達成した大谷翔平投手について、「継続的な打撃ができるかについては、私は確信していなかった。そういう意味で、彼は私が完全に間違っていると証明してみせた。打てる選手だとは思っていたが、このような打撃を見せてくれるとは思っていなかった。彼はとても賢い野球選手。賢い打者だ」と称賛の言葉を並べた。
大谷は敵地レイズ戦で「3番・DH」で2試合連続スタメン出場し、初回の第1打席で左腕ヤーブロウから、いきなり先制の8号3ランを放ちメジャー通算30号をマーク。3回の第2打席で左中間を破る二塁打、5回の第3打席でも右翼線三塁打を放って快挙に王手をかけ、7回の第4打席で中前打を放ってサイクル安打を成し遂げた。指揮官は「左中間への二塁打は強烈だった。三塁打は主に足で稼いだものだ。彼はとてつもないパワーを持っている。彼の足の速さは分かっているから、打った瞬間三塁打になると私は確信していた」と振り返った。
オースマス監督はGM補佐としてチームを支えて、今季から監督に就任。大谷の打撃力に改めて驚かされたという。「彼がメジャーにやって来た2018年のスプリングトレーニングを振り返ってみると、彼には既にパワーがあった。私が見てきた中のほとんどどの選手よりもだ。(安定感を備えた)継続的な打撃ができるかについては、私は確信していなかった。そういう意味で、彼は私が完全に間違っていると証明してみせた。打てる選手だとは思っていたが、このような打撃を見せてくれるとは思っていなかった。彼はとても賢い野球選手。賢い打者だ」と明かした。
MLBでのサイクル安打達成は史上326人目。エンゼルスでは2013年5月21日のマリナーズ戦で達成したマイク・トラウト外野手に続き、史上7人目(8度目)の快挙となった。オースマス監督は「(試合前や打席に立つ前の準備含め)彼は全てを正しくこなせる。そして我々は彼がどれだけ若い選手なのかと言うことを忘れてしまっている。彼はここで2年目で、24歳。多くのもの(期待)を背負っているが、それでも非常に堂々としている」と選手としての姿を称えていた。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)
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