4年目のシーズンを迎えた今季は、ここまで投打で大活躍の北海道日本ハム・大谷選手。「真の二刀流」としての進化は我々の想像をはるかに上回っており、成績など目に見えるはっきりとしたものの成長はもちろん、飛距離や打球の速さなどにも驚かされる機会が増えてきた。
13日現在、投手としては8勝、野手としては16本塁打を放っているが、このままいくと、自身初となる「パ・リーグ全球団からの勝利・本塁打」も視野に入ってくる。これは10勝10本塁打を記録した2014年にも達成できなかった快記録だ。
これを達成するにあたり、残されたチームは埼玉西武だ。投手としては、2014・2015年の2年間で11試合8勝1敗・防御率1.56と大きく勝ち越しながら、今季は2試合の対戦で0勝2敗・防御率6.00という結果。打者としては、2013年から昨年まで計44試合で94打数21安打・打率.223。今年は14試合で38打数14安打・打率.368としているが、本塁打は0、打点も2にとどまっている。
<大谷選手 今季の対埼玉西武戦成績>
【投手】
2試合 0勝2敗 12回 被安打17 奪三振21 失点9 防御率6.00
【野手】
14試合 38打数 14安打 0本塁打 2打点 3盗塁 打率.368
今月の26日からは埼玉西武主催での3連戦(26日は県営大宮、27・28日は西武プリンス)が行われる。このままのローテーション通りでいけば初戦から順に菊池投手、十亀投手、高橋光成投手との対戦が予想されるが、過去の対戦では菊池投手には2打数0安打2三振。十亀投手には23打数4安打3打点(打率.174)と苦戦を強いられている。
先日の札幌ドームでの3連戦でも11打数2安打0打点と抑え込まれてしまった埼玉西武を相手に、また過去に抑えられてしまっている投手を相手に攻略なるか。そして球宴後はケガの影響でまだ投手としての出場はないが、復帰したならば埼玉西武戦での登板はあるのか。チーム首脳陣の起用にも注目が集まる。
現在の野球界では、大谷選手しか挑戦することができず、そして大谷選手しか達成することができない快記録である「パ全球団からの勝利・本塁打」。同じく2度目の「10勝10本塁打」の達成とともに、どこまで迫り、そしてどこまで未開の道を切り開いていくのだろうか?
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