残りは2枠? 鷹の開幕1軍争いが熾烈、若手投手陣で生き残るのは誰だ?

Full-Count 福谷佑介

2018.3.7(水) 14:38

左から福岡ソフトバンク・長谷川宙輝投手、笠谷俊介投手、野澤佑斗投手
左から福岡ソフトバンク・長谷川宙輝投手、笠谷俊介投手、野澤佑斗投手

4日の埼玉西武戦では若手投手たちが次々に登板、明暗分かれる

次から次へとマウンドに上がっていく若手たち。6日に行われた埼玉西武とのオープン戦。福岡ソフトバンクファンにとっては、一度に期待の若手を数多く見ることのできる“見本市"のようだった。それぞれに明暗こそ分かれたものの、ホークスの未来を担う投手たちにとっては、良き経験の場になっただろう。

この日マウンドに上がった若手は育成選手の長谷川宙輝投手、野澤佑斗投手の2人と加治屋蓮投手、古谷優人投手、笠谷俊介投手、飯田優也投手の計6人。明暗は分かれ、その中で最もアピールに成功したのは、最後に登板した笠谷投手だったろう。

7回2死満塁というピンチで、古谷投手からバトンを受けた笠谷投手。埼玉西武期待の若手である鈴木将平選手を左邪飛に打ち取ってピンチを脱出。8回は山川穂高選手、森友哉選手、永江恭平選手という埼玉西武の中軸2人を含む打順を3者連続空振り三振に仕留めた。1回1/3をパーフェクト投球。「(3者連続三振は)たまたまです。キャンプの時に倉野コーチから『気持ちを出していけ』と言われていて、それが出せた。結果に繋がったかなと思います」と登板後は語った。

4回1死1,2塁のピンチでマウンドに上がったのは、長谷川宙投手だった。先発の中田賢一投手の球数が予定数に達したため、降板。ピンチで登板した期待の育成左腕は秋山翔吾選手に四球を与えて満塁としたが、続く源田壮亮選手を遊直に仕留めた(三塁の松田選手がはじき、大きく弾んだ打球を今宮選手が捕球するちょっと珍しいプレーだった)。

源田選手を打ち取ったところで長谷川宙投手から、今度は同じ育成で右サイドハンドの野澤投手へ。右腕は浅村栄斗選手に粘られた末に押し出し四球を与えて1点を許したが、山川選手を二飛に打ち取り最少失点でこの回を切り抜け、こちらもまずまずの投球だった。

1軍の投手枠を13人、リリーフ7人と想定すると空きは2枠

5回に登板した加治屋投手は先頭の森選手に左前安打を浴びたが、後続を打ち取り無失点投球。9回に登板した飯田投手も、先頭の代打・松井稼頭央選手に中前安打を許したが、外崎修汰選手、金子侑司選手を連続空振り三振に。松井稼選手の盗塁失敗もあり、3人で最終回を片付けた。

結果が奮わなかったのは、6回から登板した古谷投手だった。1イニング目は内野安打と右前安打、四球で1死満塁のピンチを招いた。ここは山川選手、森選手を連続空振り三振に打ち取り、難を逃れたが、2イニングス目となった7回にも安打と2つの四球で満塁のピンチとなり、源田選手に押し出し四球。1回2/3で被安打2、与四球4と崩れた。

1軍の28人枠のうち、基本的に考えられる編成は投手13人、野手15人だ。先発6人とすると、リリーフは7人。福岡ソフトバンクは既に守護神のサファテ投手を筆頭に、セットアッパーの岩嵜翔投手、リバン・モイネロ投手、森唯斗投手、左キラーの嘉弥真新也投手までは当確と言え、残された枠は2枠である。

この日投げた6投手に加えて、4日の阪神戦で投げた田中正義投手も現状で候補の1人となる。この7人に加え、ファームにいる二保旭投手や高橋純平投手といった面々が、その狭き枠を競っている状況にある(寺原隼人投手、岡本健投手らは負傷中)。

ホークスはオープン戦4試合を消化し、残り13試合を戦う。開幕まで3週間ちょっと。狭き開幕1軍の座をかけて繰り広げられる若手たちのサバイバル。生き残るのは、一体誰だ。

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Full-Count 福谷佑介

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