9回2死満塁から左前へサヨナラタイムリー
千葉ロッテのドラフト1位ルーキー・安田尚憲内野手が、長いトンネルを抜け出した。6日の本拠地・ZOZOマリンスタジアムで行われた巨人とのオープン戦。5対5の9回2死満塁で巨人・谷岡投手から遊撃左に抜けるサヨナラタイムリーを放ちチームを勝利に導いた。
オープン戦初安打がサヨナラタイムリーと大仕事をやってのけたルーキーに井口監督も「もってますね。ああいう場面で打つのは」と目を細めたが、安田選手にとっては実に25打席ぶりの安打だった。
2月17日の台湾・ラミゴ戦、第4打席に右前打を放って以降ノーヒットが続いていた。7回から三塁の守備で入り、5対5の8回無死1,2塁と一打勝ち越しの場面から打席に入ったが、当てにいかず、しっかり四球を選ぶのはやはり非凡な証拠だろう。
指揮官をはじめ、首脳陣は結果ををほしがりバッティングが小さくなるのを一番恐れる。ゆっくり自分のタイミングでスイングするよう、いつもアドバイスしている。試合を決めた直後にナインから手洗い祝福を受けたルーキーは「子供の頃から見ていた光景を実感できた。会心のヒットじゃないのであまりはしゃげません」と反省も忘れなかったが、指揮官は「今日の一本で自信がついたのではないか」と今後の成長に期待を込めた。
「泥くさく、必死にやろうとしてるだけ。泥臭いヒットだけど、今の自分には一番いいヒット。最終回の応援がすごくて、その後押しで抜けてくれた」と本拠地の千葉ロッテファンに感謝した。
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