松田と内川の気遣いに「1軍ってやっぱりいいな」
■福岡ソフトバンク 5-2 中日(交流戦・5日・ヤフオクドーム)
福岡ソフトバンクの和田毅投手が5日、本拠地での中日戦で2年ぶりの公式戦のマウンドに上がった。5回78球を投げて2失点。同点のままマウンドを降りて自身に勝敗はつかなかったが、試合後はチームの勝利にホッとした表情を浮かべていた。
「やっぱり素直にうれしかったです」。2シーズン振りに先発のマウンドに戻った和田は、その時の気持ちをストレートに表現した。その一方で「力みはありましたね。ダメですね、あんなピッチングをしてちゃ。抑えたいという気持ちを出してしまったというか、抑えたいのが1、2回に出てしまいました」と反省の言葉も口にした。
3回からはプレートの立ち位置を一塁側から三塁側に変更。「力みがあったので、三塁側の方がいいかなと思って。その方がツーシームを有効に使える気がしました。試合中に変えることは何度かありますが、ボールがいかないからという理由で変えるのはあまりないですね」と和田。
「初回に力んでしまった分、2軍とは違う疲労感はありましたし、6イニング行こうと思えばいけたんですが、ボールが弱くなっているのは感じていました」と、78球での降板にも納得している。
この日は、何度となく内川聖一と松田宣浩がマウンドに行って和田に声をかけた。その2人は和田が1点を失った直後に同点弾、勝ち越し弾を打って援護もしてくれた。
「マッチとウッチーが打ってくれて、自分がビシエドにホームランを打たれなければと考えはしますが、今日僕が投げてチームが勝てたということが率直にうれしいです。2人がマウンドに来てくれて、気持ちのスイッチを入れてもらえました。投げながら1軍ってやっぱりいいな、と思いましたね」
工藤公康監督は「次も楽しみにしています」と語ったが、和田は「まずは明日の肩の状態というのがありますが、それを見てまた言われたところで投げたいです。今日は78球しか投げていないので、次の登板はより良い投球ができればと思います」と、翌日の左肩の具合を気にしながらも、次回登板に前向きな姿勢を見せた。
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