5月29日、青森県の弘前・はるか夢球場で行われた楽天と埼玉西武の試合は、4対1で埼玉西武が勝利。先発の十亀剣投手が6回1失点と試合を作ると、3回に握ったリードを主砲2人が広げ、小川龍也投手、森脇亮介投手、平井克典投手、増田達至投手が守った。
試合は楽天・古川侑利投手、埼玉西武・十亀剣投手の先発で始まった。埼玉西武は3回表、連打で1,2塁とすると、前日に先制弾を放っている秋山翔吾選手のセンター前で先制し、さらに外崎修汰選手の犠飛で2対0とする。
楽天は直後の3回裏に銀次選手の適時打で1点を返したが、中盤から埼玉西武打線が着実に引き離す。6回表、山川穂高選手が変化球を打ち上げ、レフトスタンドに飛び込む22号ソロ。さらに8回表、この回から登板した楽天の3番手・森原康平投手に対し、中村剛也選手がライトへの適時打。4対1とリードを広げ、9回裏は増田達至投手が危なげなく締めて試合終了。
勝利した埼玉西武は、先発の十亀剣投手が6回7奪三振、1失点の好投で、東北の地方球場2連戦での負け越しを防いだ。打線は3回に先制点を奪うと、山川選手のソロなどで加点し、一度もリードを許さなかった。なお凱旋試合となった外崎修汰選手は、3打数無安打も1打点を挙げた。
楽天は先発の古川投手が6回3失点ながら「とにかく悔しいです。先頭打者をしっかり抑えられず、失点までつなげてしまいました。次の1点が大事な場面で、ホームランを打たれてしまったことももったいなかったです」と険しい表情を見せたが、それ以上に6安打2失策1得点と、野手陣が援護できなかった。
文・沼田悟
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