5月28日、盛岡で行われた楽天と埼玉西武の第8回戦は、終盤に逆転した楽天が7対2で勝利。先発した塩見貴洋投手が7回2失点8奪三振で2勝目。打線ではブラッシュ選手が2打席連続本塁打で5打点の活躍を見せた。埼玉西武は打線がソロ本塁打2本のみの得点にとどまった。
序盤は投手戦が続く中、先制点を奪ったのは埼玉西武。6回表、5月の打率4割を超える1番・秋山翔吾選手が塩見投手の高めの変化球を捉えると、バックスクリーンに飛び込む10号ソロとなった。
さらに埼玉西武の一発攻勢は続く。7回表、先頭の本塁打ランキング独走中の山川穂高選手がレフトスタンドに突き刺さる21号ソロで追加点をあげた。「うれし~!! 岩手のファンの皆さんの前で打ててよかったです。手ごたえは……この球場だから入ってくれたと思います(笑)!」と喜びのコメント。
ここまで埼玉西武の先発・今井達也投手の前に無安打に抑え込まれていた楽天は7回裏にようやく反撃。2安打で1死2,3塁の場面を迎えると、「ここまで抑えられていたから集中して打席に入ったよ」と6番・ブラッシュ選手が高めの直球を振り抜いた。打った瞬間にそれとわかる打球はレフトスタンドに突き刺さる3ランで一気に逆転。さらに敵失の間にも2点を追加し5対2と点差を広げた。
終盤に入り、楽天が追加点をあげる。8回裏、1死1塁の場面で打席には前の打席で3ランを放っているブラッシュ選手。埼玉西武の4番手・伊藤翔投手の直球をすくい上げた打球は、レフトポールに直撃する2ランでとどめを刺した。
勝利した楽天は、塩見投手が7回2失点8奪三振の好投。打線もそれに応えるように7回裏に5点を奪い逆転すると、8回にはブラッシュ選手の2打席連続本塁打となる2ランでダメ押しし、効率よく得点を重ねた。埼玉西武は今井投手が6回まで楽天打線を無安打に抑えるも、7回の初安打を皮切りに崩れた。
文・沼田悟
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