5月21日、札幌ドームで行われた北海道日本ハムと楽天の第10回戦は、13対3で楽天が快勝した。今季初先発の塩見貴洋投手が6回2失点と試合を作ると、打線が先制、中押し、ダメ押しで13安打13得点と大爆発し、左腕の復帰戦に華を添えた。
試合は終始楽天ペースで進んだ。まずは初回、北海道日本ハムの先発・金子弌大投手から4番・ウィーラー選手が二塁打を放つと、「つなぐ意識で打席に入りました」と述べる5番・銀次選手が先制の2点適時打を放つ。
直後の1回裏、今日が今季初登板の楽天先発・塩見貴洋投手は北海道日本ハムの近藤健介選手から犠飛を浴び、1失点。しかし3回表に今江年晶選手が適時打を放ち、その後も北海道日本ハムの失策と押し出しの四球で、4対1とリードを広げる。
さらに6回表、楽天は北海道日本ハム2番手・吉田侑樹投手の四球で好機を得ると、3番・浅村栄斗選手が「今日は塩見さんが初先発ですから。得点圏で打てて良かったです」とはにかむ第12号3ラン。今江選手も2本目の適時打を放ち、この回4得点を挙げて中押しした。
楽天は塩見投手が6回裏に1失点し、8回裏に高梨雄平投手が1点を献上するものの、打線が9回表にダメ押し。北海道日本ハムの3番手・藤岡貴裕投手から今江選手が3本目の適時打を放ち、その後四球などで無死満塁とすると、茂木栄五郎選手が走者一掃の適時三塁打。さらに代打・三好匠選手の三ゴロの間に1点を奪い、スコアは大差の13対3となった。
大量リードで迎えた9回裏は、西宮悠介投手が無失点で抑えて試合終了。13得点を挙げた楽天が勝利し、3連勝を飾った。腰の手術を経て9カ月ぶりの一軍登板となった塩見貴洋投手は、6回99球、被安打4、失点2の好投を披露し、勝利投手となった。「初登板なので序盤は緊張しました。良くはなかったですけど、のらりくらり投げられました。野手の皆さんに感謝ですね。3点まではOKくらいの気持ちで投げました」と、ホッとした表情を見せた。
文・今泉友香
記事提供: