昨日の首位攻防初戦は福岡ソフトバンクが北海道日本ハムを下し、ゲーム差は6となった。今日の試合の先発は福岡ソフトバンクが8勝負け無しの千賀投手、北海道日本ハムが高梨投手という対決で幕を開けた。

初回、北海道日本ハムの先頭・西川選手がいきなり安打で出塁。犠打などで2死3塁と走者を進め、打席には4番・中田選手。昨日の先制2ランに続き、今日は先制の適時打。「真っ直ぐ待ち。いい感じに打てた」と語る一打で今日も北海道日本ハムが先手を奪う。

3回表には先頭の中島卓選手が13球粘って四球を勝ち取り、続く3番・大谷選手が高めの直球を強引に振り抜く15号2ラン。「真っすぐ待ちでしたけど、だいぶ詰まりました」と語る驚きの一発で北海道日本ハムが加点し、主導権をがっちりと握る。

援護をもらった北海道日本ハムの先発・高梨投手は、ノビのある直球とゆっくり曲がり落ちるカーブを駆使。30キロの球速差で緩急自在の投球を展開し、4回までの12個のアウトのうち、半分をフライアウトで奪う投球を見せる。

5回に入ると、ようやく福岡ソフトバンクが反撃を開始。連続四球と安打で1死満塁の好機を迎え、3番・柳田選手が二塁手のグラブを強襲する適時打を放ち、1点を返す。

しかし、直後の6回表の攻撃で北海道日本ハムの8番・大野選手が2点適時二塁打を放ち、7回表の攻撃でも大谷選手の今日2発目となる16号2ランで加点。今季ヤフオクドームでの打率が6割近いという数字が示す通り、今日も2本塁打、4打点の大活躍でチームに貢献した。

さらに8回にも先頭の6番・レアード選手がリーグ単独トップに躍り出る28号ソロを放ち、北海道日本ハムが8点目を奪取。5回1失点と力投した高梨投手の後を受け、2番手以降の救援陣も相手に流れを渡さず。投打で圧倒した北海道日本ハムが昨夜のリベンジを果たし、マジック点灯を阻止した。

ヒーローインタビューで「明日が大事だと思うので、必死に勝ちにいきたいと思います」と気を引き締めた大谷選手。その言葉の通り、両チームにとって明日の試合は非常に大きなポイントとなるだろう。まだ福岡ソフトバンク優位は揺るがないが、明日の試合結果次第で戦況は大きく変わってくるかもしれない。