5月5日、オセアンバファローズスタジアム舞洲で行われたオリックスと楽天のファーム公式戦は、2対2の引き分けでゲームセット。対照的な内容ながら両先発が長い回を投げ、中継ぎ陣が無失点リレーをつないだ。なお楽天・石原彪選手が攻守で好プレーを見せた。
先発は、オリックス・松葉貴大投手と、楽天・藤平尚真投手という一軍でも実績のある両投手だった。今季一軍では3連敗を喫し、4月24日に降格した松葉投手だが、さすがに若手ばかりの楽天打線相手には、付け入る隙を与えない。
1回表、2回表を3人で終わらせると、2回裏からオリックス打線が援護する。杉本裕太郎選手が4試合連続ヒットとなるタイムリーで先制点をもたらし、3回裏にも藤平投手の暴投で加点。試合序盤で、オリックスが2対0とリードを握った。
しかし、5回表、試合は振り出しに戻る。2点を追いかける楽天先頭の橋本到選手が四球を選ぶと、1死から7番・堀内謙伍選手の当たりを、オリックスのサード・頓宮裕真選手が悪送球。続く岩見雅紀選手は、松葉投手のスライダーで空三振に打ち取られるものの、2死2,3塁から高卒3年目・石原彪選手がしぶとくタイムリーを放ち、2対2の同点となった。
同点に追い付かれた松葉投手は、6回4安打2奪三振2四球、2失点で降板。すると7回表、今季公式戦初登板となる岸田護投手がマウンドに。プロ14年目のベテランは、まずは楽天の橋本選手を全球ストレートでズバッと見逃し三振に取り、簡単に2死を取るが、続く堀内選手の打席で足を気にする素振りを見せると、突如降板してしまう。ただし齋藤綱記投手がその後を受けて、危なげなく無失点に抑えた。
一方、楽天先発の藤平投手は、7回まで投げて2失点で降板。被安打9、奪三振7と、安定しない投球内容だったが、女房役のアシストに助けられる場面が目立った。
スタメンマスクを被った堀内選手は、2回裏、無死1,2塁のピンチ。オリックスの稲富宏樹選手がバントを打ち上げると、フェアゾーンに落ちたところを見て三塁に送球。一走、二走を封殺し、もう少しでトリプルプレーという頭脳プレーを見せる。さらに、交代した石原彪選手も、5回裏に連打を浴びて無死1,2塁となった場面、飛び出したランナーと盗塁を連続で刺して一気に無走者とし、藤平投手を救った。
そして試合は、同点のまま、最後まで動かなかった。8回表から、オリックスは近藤大亮投手、山田修義投手、荒西祐大投手とつなぎ、楽天も8回裏から久保裕也投手、ブセニッツ投手とつないで、ともに無失点リレー。試合は2対2の同点でゲームセットとなった。
123456789 計
楽 000020000 2
オ 011000000 2
楽 藤平尚真-久保裕也-ブセニッツ
オ 松葉貴大-岸田護-齋藤綱記-近藤大亮-山田修義-荒西祐大
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