決勝打を打った直後の走塁を指摘「サードまで行けば内野にプレッシャーがかかる場面」
■埼玉西武 9-8 千葉ロッテ(25日・ZOZOマリン)
埼玉西武が壮絶なシーソーゲームを制しカード勝ち越しを決めた。25日、敵地での千葉ロッテ戦を延長10回の末、9-8で勝利した。
4-4の同点で迎えた7回に一気に3点を奪い勝ち越しに成功したが、その裏にレアード、井上に連続適時打を浴び1点差に迫られると、8回には鈴木に同点三塁打を浴び、試合は振り出しに。土壇場の9回に千葉ロッテの守護神・益田から木村が左越えソロで勝ち越し。しかし今度は埼玉西武の守護神・増田がバルガスに同点タイムリーを許し、8-8のまま延長戦に突入した。
試合が決したのは延長10回だった。この回からマウンドに上がった唐川を攻め、2死一塁で愛斗がレフト線へタイムリー二塁打を放ち勝ち越しに成功した。10回ウラは小川が千葉ロッテ打線を三者凡退に抑え、プロ初セーブを記録した。これで引き分けを挟んで2連勝。3試合で合計約12時間半の死闘に終止符を打った。
辻監督は「愛斗が最後においしいところを持っていったね。よく打ってくれた」とプロ初安打で勝ち越しを決めた愛斗をねぎらった。一方で、ベンチに戻った愛斗に対して「ヒットを打って喜んでいる場合じゃない。『なぜサードまで行かなかったのか』と。サードまで行けば内野にプレッシャーがかかる場面だった」と走塁の意識について指摘。「若いし、守備固めなどで使う選手ではなくレギュラーを獲るつもりで頑張ってもらわないと」と若獅子のさらなる飛躍に期待を寄せていた。
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