4月25日、札幌ドームで行われた北海道日本ハム対楽天の第6回戦は、6対5で北海道日本ハムが勝利。杉谷拳士選手のサヨナラ打で延長12回に及ぶシーソーゲームに競り勝ち、貯金「1」を手にした。
両者無得点で迎えた4回表、楽天打線は好投する先発の古川侑利投手を援護した。北海道日本ハム先発の金子弌大投手から1死1,3塁のチャンスを作ると、足立祐一選手がバッテリーの隙を突いてスクイズを決め、先制に成功する。
先制を許した北海道日本ハム打線は、昨季対戦防御率1.42の古川投手の前に、今日も5回まで1安打。6回裏、大田泰示選手のソロで一旦同点に追い付くものの、7回表、楽天は茂木栄五郎選手の安打と田中和基選手の四球で好機を演出すると、島内宏明選手に値千金の適時打が飛び出す。今季無失点の宮西尚生投手から1点をもぎ取り、スコアを2対1とした。
このままで終われない北海道日本ハムは、7回裏、中田選手の安打などで1死2,3塁の好機を得る。ここで渡邉諒選手が、開幕戦以来無失点投球を続ける宋家豪投手の変化球を叩き、左翼スタンド中段へ。価値ある3ランホームランで、4対2と逆転に成功した。
ここで勝負は決したかに思われたが、楽天は8回表、今季の対戦防御率36.00と得意の北海道日本ハム・浦野博司投手を打ち砕く。1死1塁から代打・藤田一也選手の放った打球は、右翼席に飛び込む同点2ランに。さらに田中選手が右翼線に適時三塁打を放ち、5対4と再び勝ち越しを決めた。
しかし8回裏、北海道日本ハム打線は楽天の勝ち継投・ハーマン投手から、大田選手が「真っすぐ一本狙い。がむしゃらにいきました。とにかく勝てるようにやるだけです!」と語る値千金の同点アーチ。両打線の粘りで、またも試合は5対5の振り出しに戻る。
ここまでの経過とは裏腹に、9回以降は両軍ともにゼロ行進が続き、試合は12回に突入。12回表、北海道日本ハムの堀瑞輝投手が楽天打線を3者凡退で抑えると、その裏打線も呼応し、先頭の中島卓也選手が安打を放つ。さらに中島卓也選手の盗塁や申告敬遠などで満塁となり、サヨナラのチャンスを得ると、途中出場で4番に座った杉谷拳士選手が、楽天の青山浩二投手からレフトの頭を越えるサヨナラタイムリー。
北海道日本ハム対楽天の第6回戦は、6対5で北海道日本ハムが勝利した。初回に先制されながら延長12回を8投手のリレーで粘り、打線も何度も追い付く執念を見せると、杉谷拳士選手がサヨナラ打で試合を決めた。
敗れた楽天は、先発の古川投手が6回を投げ、2安打1失点の好投。降板後、「今シーズン初登板だったので、素直に緊張しました。ストレートがとても良い感触だったので、自信をもって足立さんのミットに投げ込むことができました」と語った。勝ち星こそつかなかったものの、次回の登板に期待が集まる。
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