3試合に先発し、22イニングで防御率1.23と申し分ない成績も勝ち星に恵まれず
■福岡ソフトバンク – オリックス(25日・ヤフオクドーム)
25日、福岡ソフトバンクの大竹耕太郎投手が平成最後のホームゲームとなるオリックス戦に先発する。
ここまで3試合に先発し、22イニングで防御率1.23と申し分ない成績を残しながらも、打線の援護に恵まれず未だ白星がない。それでも大竹は「去年は5回になると『この回を抑えれば勝てる』と自分の勝ちを意識していましたが、今年はそれがない。1イニングでも多く投げることが大事だと思っています」という。
さらに「(勝ちがつかないことを)僕は気にしてないんですけど、こうして周りに言われると意識しますよ。でも、和田(毅)さんが最多勝を獲った時の成績を見て、自分を取り戻せました。和田さんも勝てない試合が続いていることがあって、しっかり耐えることでバッといけるんじゃないかと思います」と過去2度(2010年、2016年)、最多勝のタイトルを獲得した先輩の姿勢から、力をもらった。
皮肉にもローテ順が変わったことで再びオリックスの山本由伸と投げ合うことになった。両者は3日の京セラドームでも壮絶な投手戦を展開し、大竹は8回途中、山本は9回を無失点に抑えた。
大竹は「相手ピッチャーについては、自分がどうこうできるわけじゃないですから。(味方打線が)打つ、打たないについては、応援はしますけど僕が声を出したからといって打てるわけじゃないんで」と苦笑い。
それでも「(攻撃イニングが)いい流れでこれるように意識して投げていきたい」と、自らの投球リズムで味方打線をアシストしていくつもりだ。
工藤公康監督も「よく我慢しているし、よく投げてくれている。何とか勝たせてあげたい」と語り「同じ投手にそうそう抑えられる打線じゃない。次は何とかしてくれるでしょう」と打線の奮起に期待を寄せる。
オリックス打線については「足を使ってくるイメージですけど、塁に出しても落ち着いて投げる練習はしてきました。吉田さんは前回(の対戦)よりもバットが振れていると思うので、無駄な四球などで吉田さんの前にランナーを出さないようにしたいです」と語る。
本拠地ヤフオクドームでは25日が平成最後の試合となる。それを報道陣から聞かされると、大竹は「しっかり締めます」と笑顔で答えた。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)
記事提供: