2018年のナ・リーグMVPイエリッチ選手、独占インタビュー。TBS「炎の体育会TV」に登場

パ・リーグ インサイト

2019.4.25(木) 08:00

クリスチャン・イエリッチ選手(C)PLM
クリスチャン・イエリッチ選手(C)PLM

全米屈指の好打者は、難題をクリアできるか!?

 マイアミ・マーリンズからミルウォーキー・ブルワーズに移籍した2018年に、打率.326(リーグ1位)、187安打(リーグ2位)、118得点(リーグ2位)という成績を残し、ナ・リーグのMVPを獲得。現在27歳と脂が乗っているクリスチャン・イエリッチ選手が、TBSの「炎の体育会TV」の人気コーナー、「ヒット The ターゲット」にチャレンジした。

 この「ヒット The ターゲット」は、縦横90センチ、高さ4m、16枚のパネルを100秒間で撃ち抜いていくというシンプルなゲームだが、卓越したバットコントロールと、100秒間絶え間なく振り抜く持久力、トス役との息のあったコンビネーションが攻略の鍵となる。日本では東京ヤクルト・山田哲人選手がただひとりパーフェクトを達成しており、メジャー屈指の好打者イエリッチ選手にも期待がかかる。その結果は……放送をお楽しみに。

 今回の撮影で印象的だったのは、何と言ってもイエリッチ選手の人柄の良さだった。グラウンドに入ってきたイエリッチ選手に、山田選手がパーフェクトを達成した時の動画を見せてルールの説明を行うと、イエリッチ選手は、「おもしろそう!」と目を輝かせたものの、「これ、今まで0枚だった人はいるの? (“いない”と聞いて)じゃあ多分僕が1人目になるかもね…… 今までトスを空振りした人はいるの? (やはり“いない”と聞いて)じゃあそれも僕が1人目になるかもね……」と謙遜していた。

 また、非常にタイトなスケジュールで進行するなか、集まった子どもたちにサインをしてあげるなど、噂に違わぬすばらしいファンサービスを見せ、闘志みなぎる打席の姿からは想像つかない、腰の低さ、謙虚さに、日本から駆けつけたテレビクルーや関係者一同、賛辞を惜しまなかった。

クリスチャン・イエリッチ選手(C)PLM
クリスチャン・イエリッチ選手(C)PLM

イエリッチ選手、イチロー選手とのエピソードを語る

 放送は、TBS系列で4月27日(土)だが、撮影を終えたイエリッチ選手に、日本のTVショーに出演した感想、日本との縁、そしてかつての同僚で先日引退を表明したイチローとの思い出を聞いた。

――母方のお祖父様が日本人で日本にルーツのあるイエリッチ選手。初めての日本のバラエティ番組への出演はいかがでしたか?

「とても楽しかったです。すばらしい時間でした。MLBでもオールスターゲームでこのゲームができると思うので、ぜひやってほしいですね」

――2015年にマーリンズでイチロー選手(取材時)と同僚となりましたが、その時の印象や、エピソードを聞かせてください。

「僕はイチロー選手の試合とオフに対する向き合い方をとても尊敬しています。彼は全ての目標達成と成功のためにこの上ない努力をしていたし、確実に殿堂入りすると思っています。彼がマーリンズにきた時に、筋トレ器具が備え付けられたトレイラーに僕を連れて行ってくれました。全て彼用にカスタムされた器具の存在と、彼がものすごく努力していたことに畏敬の念を抱きました。僕はその時、成功するためには大変な努力をしなければならないということを学びました」

――今、チームの状態はいかがですか?

「みんな仲が良いし、チームの状態はとても良いです。僕も一生懸命努力してプレーして、チームメイトとチームに対して貢献したいと思っています」

――最後に、日本のファンへメッセージをお願いします。

「応援ありがとうございます。日本にルーツがあることや、祖父のことを、とても誇りに思っています。昨シーズン、残念ながら日本を訪問することができませんでしたが、すぐにでも日本を訪れたいですね。東京を散策したり、観光を楽しんだり、美味しいものを食べたり、日本の人たちと話したりすることが待ちきれません! いつか日本へ行くことをとても楽しみにしています」

 ここで取材は終了であったが、この取材を終えた数時間後に、イチロー選手は引退を表明。イエリッチ選手は自身のインスタグラムで、一緒に練習をしていたマリーンズ時代の写真をアップし「あなたをチームメイト、友人と呼ぶのは名誉なことでした。殿堂入りおめでとうございます!」とコメントした。

 謙虚で真面目、でも日本からのお土産の『ハイチュウ』を渡すと「僕のおじいさんが日本のお土産で買ってきてくれたから、アメリカで流行る前から大好きだったんだよ」と手放しで喜ぶような、ちょっとお茶目な一面もあるイエリッチ選手。MLBスーパースター然とした態度とは対照的な物腰柔らかい彼の対応、そして祖父が日本人というバックグラウンドからも、日本でも程なく人気に火が着くだろうと思わせた。

 もちろんトップリーグで戦う以上、昨年のMVP選手に対してのマークも非常に厳しくなるに違いないが、シーズン始まってもイエリッチ選手の快進撃は止まず、4月16日のカージナルス戦では、3本塁打を含む4打数7打点を記録。まさに絶好調だ。昨季を上回る打撃成績で、チームを頂へと押し上げる姿に期待したい。

information
「炎の体育会TV」
2019年4月27日(土)19:00〜 ※全国ネット/放送内容は予告なく変更されることがあります。

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