【試合戦評】見応え十分の首位攻防戦。北海道日本ハムが連勝でゲーム差は3に。

パ・リーグ インサイト

2016.7.31(日) 00:00

初戦は福岡ソフトバンクが首位の意地を見せて先勝。昨夜はサヨナラ死球という思わぬ形で北海道日本ハムが勝利を手にし、1勝1敗で迎えた首位攻防第3ラウンド。北海道日本ハムの先発がルーキーの加藤投手。福岡ソフトバンクの先発は今季4勝負けなしの岩嵜投手で白熱の試合は幕を開けた。

今後を大きく左右する重要な一戦なだけに、初回から両チームの意地がぶつかり合い、試合が激しく動く。まずは先攻の福岡ソフトバンクが4番・内川選手が6試合連続安打となる適時打を放ち先制。その後、5番・松田選手、6番・中村晃選手と3者連続適時打で3点を先取。重要な一戦を任されたルーキーにいきなり容赦なく襲い掛かる。

この3点は北海道日本ハムに重くのしかかると思われたが、今月16勝4敗と快進撃を見せたチームにとって重圧とはならなかった。昨夜のヒーローの一人・岡選手がいきなり二塁打で出塁し、2番・西川選手が中前適時打でまず1点。そして先発投手ではなく、野手として出場の3番・大谷選手が初球をいきなり左中間スタンドへ運ぶ同点13号2ラン。「狙い通り、会心の一発でした」と興奮気味に語る一発ですぐさま試合を振り出しに戻す。

2回以降は両先発が要所を締める投球で立て直し、同点のまま迎えた6回裏。続投の岩嵜投手がやや制球を乱し始め、先頭の西川選手にストレートの四球を与える。西川選手が盗塁で進塁し、1死2塁の好機で打席に立った4番・中田選手が甘い直球を見逃さず、フェンス直撃の勝ち越し適時二塁打。なおも続く2死1,3塁の場面で、ここ5試合安打から遠ざかっていた7番・陽選手がこれまたフェンス直撃の2点適時二塁打。陽選手は塁上で喜びを爆発させ、大きなガッツポーズ。この回一挙3得点で勝ち越しに成功する。

意地を見せたい福岡ソフトバンク打線だったが、鍵谷投手、宮西投手、マーティン投手の盤石のリレーの前に無得点。反撃を封じられてしまい、痛恨の逆転負け。対する北海道日本ハムにとっては大きな一勝となった。

試合後のヒーローインタビューで「ここまで来たからには(福岡ソフトバンクを)潰すしかないと思っていますので頑張りたい」と意気込んだ中田選手。陽選手は「(これからも変わらずに)一つ一つ勝っていきたい」と語り気を引き締めた。

連勝でカード勝ち越しを決めた北海道日本ハム。これで2チームのゲーム差は3となり、いよいよ優勝争いの行方が分からなくなってきた。最後の最後、優勝チームが決するまで、全く目が離せない。

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